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高速液体クロマトグラフ

吸光度検出器 / フォトダイオードアレイ検出器
二波長吸光度検出器SPD-20A/20AVと,フォトダイオードアレイ検出器SPD-M20A/M30Aをラインアップしています。SPD-M30Aは新型のキャピラリーセルを搭載し,より高感度,低拡散システムとしてご使用いただけます。すべての機種に温調機能を有し,室温の変動に対するベースラインの安定と分析データの信頼を高めます。
SPD-M30A PDA検出器
HPLCからUHPLCまで幅広く対応
ノイズレベル0.4×10−5AUを実現しました。SR-Cell(Sensitivity and Resolution Cell)によりピーク拡散を極力排除し,汎用分析から超高速分析まで対応したモデルです。オプションの高感度セルは光路長を85 mmとし,従来は検出が困難であった微量成分も検出可能です。TC-Optics機能によるさらなるベースライン安定性も実現します。
フォトダイオードアレイ検出器 SPD-M30A関連資料
食品分析アプリケーションデータ 高感度セルを用いたSPD-M30Aによる水溶性ビタミンの超高感度分析 など
SPD-M20A PDA検出器
汎用モデル
SPD-M20Aは重水素ランプを搭載した汎用モデルです。UV-VIS検出器に引けを取らないノイズレベル0.6×10−5AUを示します。セル温調機能によるベースライン安定性も提供します。
SPD-20A / 20AV UV-VIS検出器
二波長モードを搭載
二波長を同時に測定可能なUV-VIS検出器です。SPD-20AVでは,重水素ランプとタングステンランプの同時点灯モードを備え,紫外から可視領域全体にわたる高感度な波長プログラミング検出が可能です。
◆ 幅広いリニアリティ

優れた信号処理技術により,検出器の直線性はASTM規格で
・SPD-20A/20AV:2.5 AU
・SPD-M20A/M30A:2.0 AU
を保証。薬物の純度試験など広い直線性を活かした一斉分析に威力を発揮します。
◆ 温調機能によりベースライン安定性,分析データの信頼を提供
SPD-M30Aは光学系温調機能TC-Optics(Temperature Controlled Optics)を採用するとともに,セル入り口部の熱交換を最適化した低拡散のセルSR-Cell を用いています。そのため,超高速分析に必要なピークの低拡散を実現しながら,ベースラインを早期に安定させることに成功しました。M20Aもセル温調機能により,室温が変化した際のベースラインの安定性を提供します。


◆ 高感度セル(オプション)もラインアップ
SPD-M30Aには光路長85 mmの高感度セルをオプションにラインアップし,従来では検出が困難な微量不純物なども検出が可能となります。汎用分析から超高速分析まで,幅広い分析条件でご使用いただけます。

◆ 85 mmの光路長がもたらす大幅な感度向上
SPD-M30Aの高感度セルはHPLC条件でもその効果を発揮します。以下の分析は市販清涼飲料水中に含まれるカテキン類,カフェインの分析をSPD-M20AとSPD-M30Aで比較した結果ですが,S/Nが最大11倍以上も向上していることがわかります。


◆ PDA検出器のデータをより活用するための新しい解析技術
未分離ピークを分離可能(i-PDeA※1)

未分離ピークの完全分離や,主成分に隠れた微少ピークの可視化が可能です。高速化した分析条件で分離が悪化した場合や,主成分ピークに被ってしまった微少ピークを定量する際に便利です。
※1 i-PDeA: Intelligent Peak Deconvolution Analysis
ダイナミックレンジを拡大(i-DReC※2)

解析によって,高濃度領域の試料であっても定量を可能とします。高濃度試料と極低濃度試料を同時に定量するような分析や,幅広い濃度領域の検量線を作成する際において力を発揮します。
※2 i-DReC: Intelligent Dynamic Range Extension Calculator