Prominence HPLCモジュール(4/8)
高速液体クロマトグラフ

電気伝導度検出器
CDD-10AVP
さまざまな分析シーンへの対応
さらなる高感度化を図った電気伝導度検出器です。オプションカードの増設による陰イオンと陽イオンの2チャンネル同時測定やサプレッサオプションの追加によるサプレッサシステムへの拡張,島津独自のポストカラムpH緩衝化法による有機酸分析など,1台でさまざまな分析シーンに対応します。
イオンクロマトグラフ関連情報
液クロ分析の留意点:イオンクロマトグラフ編
成分名 | 濃度(μg/L) | 面積再現性(%RSD) |
F | 50 | 0.46 |
Cl | 200 | 0.23 |
NO2 | 15 | 5.41 |
Br | 100 | 0.71 |
NO3 | 80 | 0.54 |
PO4 | 500 | 0.63 |
SO3 | 200 | 2.30 |
陰イオン分析における再現性
(上水試験法2001年度版における定量範囲の最下限濃度)
◆ さらなる高感度分析を可能に
微弱な電気信号を扱う電気伝導度検出器においては,検出器内の電気的ノイズが分析感度に影響します。CDD-10AVPは,低ノイズの電子部品の採用と各パーツのレイアウトの最適化による徹底したノイズレベルの低減を図り,一層の高感度化を実現しました。サプレッサユニットとの組合せにより,例えばCl−で0.25 μg/L(検出限界:S/N=3)の超高感度なイオン分析が可能となります。
サプレッサ/ノンサプレッサへの対応
CTO-20ACがあれば,サプレッサオプションの追加によりサプレッサシステムへの拡張が可能です。サプレッサ機能は必要に応じて停止することができますので陰イオンの分析にはサプレッサシステム,陽イオンの分析にはノンサプレッサ分析といった使い分けが可能です。また,シングル流路システムだけでなく,デュアル流路にシステムアップして,陰イオンと陽イオンの同時分析においてサプレッサ/ノンサプレッサを組合せることなど,多彩なシステム構成に対応します。

◆ 高感度有機酸分析のために
島津独自のポストカラムpH緩衝化法(特許No.2017498)により,有機酸を選択的に高感度分析できます。夾雑成分のために面倒な前処理を必要としていた試料でも希釈・ろ過などの簡単な処理だけで分析でき,従来からのUV短波長法や単純電気伝導度法などと比較して飛躍的に定量の信頼性が向上します。また,優れたリニアリティーにより成分濃度が大きく異なる場合でも一斉分析が可能であり,分析時間を短縮できます。
仕様
CDD-10AVP | |
温度係数 |
25 nS・cm−1/℃ (バックグラウンド:285 µS・cm−1 , セル温度:43℃)
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セル容量 | 0.25 µL |
セル定数 | 25 µS・cm−1 |
接液部材質 | PEEK,SUS316 |
最大使用圧 | 2.9 MPa (30 kgf/cm2) |
レスポンス | 0.05 ~10 s,10段 |
ゼロ調整 | オートゼロ機能,ベースラインシフト機能 |
使用温度範囲 | 4 ~ 35 ℃ |
寸法,質量 |
W 260×D 420×H 140 mm , 6.0 kg
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所要電源 | AC 100 V,250 VA,50/60 Hz |