イオン化する化合物を分析種とする場合、ピーク形状の改善や分離の向上を図るためには移動相のpHが重要になります。しかし、一般的なシリカ系カラムでは高pH移動相を利用できないという問題点があり、また広範囲のpHで使用可能なポリマー系カラムについても、機械的な強度やカラム効率が低いという弱点がありました。本テクニカルレポートでは、シリカ系カラムの長所を活かしつつ高いpH耐久性を誇る有機シリカハイブリッドカラム、Shim-pack ScepterおよびShim-pack NovaCoreを用い、様々なpHの移動相で測定を行った例をご紹介します。