一次および二次代謝産物の統合解析に基づくショウガの品種間差異解析

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ユーザーベネフィット

- 親水性と疎水性の代謝産物の両方を同一カラムで連続分析することができます。 - マルチオミクス解析パッケージを用いて、親水性代謝産物と疎水性代謝産物の統合解析および、代謝経路の差異を可視化できます。

はじめに

一般に、植物は生体防御に関与するテルペン類やフラボノイド類などの二次代謝産物を産生することが知られており、これらは香気成分や機能性成分として広く利用されてきました。ショウガ(Zingiber officinale)は多用途に利用される多年生植物であり、日本では品種ごとにその用途が使い分けられてきました。たとえば、根茎が大きいショウガ(土佐ショウガなど)は主に食用として用いられる一方、根茎が小さいショウガ(金時ショウガなど)は薬用効果に優れていることが知られています。こうした用途の違いには、味や栄養に関わる一次代謝産物だけでなく、薬効に寄与する二次代謝産物の品種間差が関与していると考えられます。本アプリケーションでは、親水性代謝物に着目した一次代謝産物の分析に加え、疎水性の二次代謝産物も含めた代謝プロファイルを統合的に比較することにより、金時ショウガと土佐ショウガの品種間差異を包括的に明らかにしました。

2025.06.11

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