
LCMS-9050
- MALDI-8030を用いることで、短時間で抗体薬物複合体の薬物抗体比を簡易的に評価することが可能です。 - 質量安定性の高いLCMS-9030を用いることで、日内、日間とも安定した抗体薬物複合体の薬物抗体比の評価が可能です。 - 同一の抗体薬物複合体をMALDI-8030とLCMS-9030で分析することで、抗体薬物複合体の多角的評価が可能です。
抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate, ADC)は、モノクローナル抗体(mAb)と細胞障害性薬物(ペイロード)がリンカーを介して結合した構造を有するバイオ医薬品です。 ADCはmAbによるがん細胞特異性の高さとペイロードによるがん細胞の殺傷性を合わせ持つことから、新しいがん治療薬として注目されており、世界各国の医薬品メーカーによって精力的に開発が進められています。 ADCの薬効はmAb1分子あたりのペイロード数を表す薬物抗体比(Drug-Antibody Ratio, DAR)に大きく依存するため、ADCの特性解析項目として、DARの評価が求められています。 本アプリケーションでは、同一のADC試料を卓上リニア型マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計MALDI-8030と、四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9030を用いて多角的に評価しました。またLCMS-9030ではDARの日内再現性と日間再現性の評価も行いました。
2025.06.11
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