シングル四重極質量分析計によるビール飲料中の単糖・オリゴ糖の簡易スクリーニング

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ユーザーベネフィット

- ビール飲料に含まれる単糖・オリゴ糖を簡易的にスクリーニング分析できます。 - フローインジェクションによる直接注入であるため、短時間(1分/サンプル)でハイスループットな分析が可能です。

はじめに

ビールは、麦芽、ホップ、酵母、水を主な原料とする醸造酒です。麦芽からビールのもととなる麦汁を作る仕込みの過程では、麦芽の酵素によってデンプンが糖化されます。糖化によって生成される糖の中で、分子量が大きなオリゴ糖は酵母による発酵が行われず、ビールに残ります。オリゴ糖が多いとコクや厚みのあるビールになり、少ないとキレの良いビールになります。そのため、設計通りの質のビールを作るには、醸造過程で糖やオリゴ糖をモニターし、その量や割合を調整することが重要です。 本アプリケーションニュースでは、ビール飲料に含まれる単糖およびオリゴ糖を簡易的にスクリーニングするために、シングル四重極LC-MSを用いた手法をご紹介します。一般的に、単糖やオリゴ糖は、LCを用いたクロマトグラフィーによって分離分析されますが、オリゴ糖をカラムから溶出させるのに長い時間を要します。ご紹介する手法では、カラムを用いないフローインジェクションであるため、1サンプルあたり1分のハイスループット分析が可能で、多検体の迅速分析に有用です。

2025.06.11

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