
Brevis™ GC-2050
- デュアルFIDを搭載したGCに、分離特性の異なる2本のカラムを接続することで、定性能力を向上させることができます。 - 代替キャリアガスとして安価な窒素を使用し、良好な分離を保ったまま血中揮発性有機化合物を分析できます。 - コンパクトな設計であるBrevis GC-2050 を使用することで、実験室の省スペース化ができます。
エタノールを主体とする血中のアルコール類および揮発性有機化合物の測定は、警察では飲酒による暴行・傷害、交通事故等の立証や酩酊度の判定、法医学講座では、犯罪・中毒原因の特定の目的で実施されています。 この分析には一般的にヘッドスペースサンプラおよびFIDを搭載したガスクロマトグラフを使用します。正確性が求められる血中アルコール分析では、クロスチェックのために、分離特性の異なる2本のカラムを用いた分析を実施する場合があります。1台のHS-GCシステムに2種類のカラムと2台のFIDを繋ぐデュアルカラムの構成にすることで、1回の分析でもクロスチェックが可能です。本分析では2穴フェルールを用いてカラムを直接トランスファーラインに接続しているため、吸着によるサンプルロスを最小限に抑えることができます。 ガスクロマトグラフには当社ハイエンドモデルのNexis GC-2030だけでなく、コンパクトな設計のBrevis GC-2050を使用可能です。本稿では、ガスクロマトグラフBrevisGC-2050およびヘッドスペースサンプラHS-20 NXを使用した血中アルコール分析例をご紹介します。アプリケーションニュース01-00570では、キャリアガスに水素を用いましたが、本稿ではより安価な窒素を用いています。また、一般的に窒素キャリアガスを用いると分離が悪化する傾向にあることから、本稿では10種類の血中揮発性有機化合物について分離する条件を検討しました。
2025.06.11
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