アフラトキシン,デオキシニバレノール,パツリン,フモニシンなど300種以上のかび毒が知られています。かび毒の分析にはHPLCやLC-MSが用いられ,複種のかび毒の一斉スクリーニング分析も実施されています。

LC-MSによるかび毒の分析例

LC-MSとReady to Useのメソッドを収載したかび毒分析用のメソッドパッケージを用いたかび毒25成分の高速一斉分析例を示します。保持時間が非常に近接する一斉分析においても,高精度・高感度な分析が可能であることを確認しました。

かび毒25成分の高速一斉分析

かび毒25成分の高速一斉分析

 
 
 
 
 
収載のメソッド 
 
メソッドファイル 収載成分数 分析時間
25成分一斉分析 25 15分
高感度一斉分析 16 30分
パツリン分析 1 10分
アフラトキシン類分析 6 30分
トリコテセン系かび毒分析 4 12分
フモニシン類分析 3 15分
APCIによる10成分分析 10 33分

HPLCによるかび毒の分析例

一体型HPLC i-Series Plus Solution Package 合成抗菌剤スクリーニングシステム

一体型液体クロマトグラフ
i-Series Plus Solution Package
マイコトキシンスクリーニングシステム

複数のかび毒に対する規制や基準値の設定,一つの食品から複数のかび毒が同時検出される例や,かび毒の相乗作用が報告されているなどの背景から,当社では複数のかび毒の一斉分析法を確立しています。ここではHPLCによる迅速かつ高感度なアフラトキシン類の一斉分析例およびかび毒8成分の一斉スクリーニング分析例を示します。

アフラトキシン類の分析結果
(TFA 誘導体化なし,N = 5)

薄力粉中のかび毒8成分の分析結果

薄力粉中のかび毒8成分の分析結果

主なアプリケーション

No. タイトル 装置
C165 かび毒規制18成分のLC/MS/MSによる一斉分析(2) LC-MS
C138 かび毒規制18成分のLC/MS/MSによる一斉分析(1) LC-MS
L512 マイコトキシンスクリーニングシステムによる穀類中のマイコトキシン分析 HPLC
L506 “Prominence-i”と蛍光検出器”RF-20AXS”による通知試験法に準拠した牛乳中のアフラトキシンM1の分析 HPLC
L500 “Nexera-i”と“RF-20AXS”を用いた葛根湯中アフラトキシンB1,B2,G1,G2の分析 HPLC
L435 通知試験法に準拠した食品中総アフラトキシンのHPLCによる定量試験およびLC/MSによる確認試験 HPLC
LC-MS