“Prominence-i” と蛍光検出器 ”RF-20AXS” による通知試験法に準拠した牛乳中のアフラトキシン M1 の分析

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はじめに

アフラトキシン M1 (AFM1) は人に対する発がん性が疑われるカビ毒の一種であり,アフラトキシン B1 に汚染された飼料を摂取した哺乳動物の乳中で検出されることがあります。 平成 27 年 7 月 23 日に通知された「乳に含まれるアフラトキシン M1 の取扱いについて」(食安発 0723 第 1 号) 1) では,乳中AFM1 の規制値は 0.5 µg/kg とされ,平成 28 年 1 月 23 日より適用されることになりました。分析法については,同日に告知された「乳に含まれるアフラトキシン M1 の試験法について」(食安発 0723 第 5 号)2) に記載されており,以下の 2 つの試験法が示されています。 ①蛍光検出器付き HPLC で定量し,LC/MS または LC/MS/MS で確認する試験法 ②分析キットを用いるスクリーニング法 今回は,試験法①に準拠した市販牛乳の分析例をご紹介します。一体型 HPLC ”Prominence-i” と蛍光検出器 ”RF-20AXS” を用いて,牛乳中の AFM1 を分析しました。その結果,日本の規制値の 1/10 相当濃度の AFM1でも十分に定量可能であることが分かりました。

2016.04.18

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