
Nexera FV
フザリウム属のいくつかの種が産生する、かび毒(マイコトキシン)は構造的に多様な二次代謝物群であり、さまざまな食品や飼料を汚染し、結果的に人間や動物の健康に影響をおよぼすと報告されています。EU では、人間や動物の健康に対する問題を最小化するために、食品や飼料におけるマイコトキシン類の最大許容値を設定しています。毒性学的に最も重要なフザリウム属が産生するマイコトキシンとして、デオキシニバレノール(DON)、T-2 毒(T-2)を含むトリコテセン類、ゼアラレノン(ZON)あるいはフモニシン B1(FB1)などが挙げられます。 本アプリケーションでは、食の安全上問題となる主要な18 種類のマイコトキシンを対象とした LC/MS/MS による一斉分析法を、ご紹介します。開発したメソッドにより、12.5 分のサイクルタイムで、アフラトキシン類(B1、B2、G1、G2)、フモニシン類(B1、B2、B3)、オクラトキシン A(OTA)およびトリコテセン類(3-アセチルデオキシニバレノール(3-AcDON)、15-アセチルデオキシニバレノール(15-AcDON)、デオキシニバレノール(DON)、ジアセトキシスシルペノール(DAS)、フザレノン-X(FUS-X)、HT-2、ネオソラニノール(NEO)、ニバレノール(NIV)、T-2、ゼアラレノン(ZON))の分析を可能としました。定量限界は、EC/1886/2006 に規定されている最大値以下もしくは同等を達成しました。
2017.09.14
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。