ELEM-SPOT™
元素選択式ガスクロマトグラフ質量分析計
本システムの販売は、サポート対応が可能な地域に限定されます。詳細は最寄りの当社営業所にお問い合わせください。
カーボンニュートラルな社会の実現のため、バイオマスやケミカルリサイクル等の新技術の研究開発が世界中で進んでいます。
それらから生成される新原料には、従来の化石燃料と異なる炭化水素の混合物が含まれることがあり、製品品質や生産工程へ悪影響を及ぼす懸念があります。中でもヘテロ化合物を選択的かつ高感度に検出することは難しく、課題となっていました。
島津独自のELEM-SPOTシステムは、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)に燃焼触媒リアクター(EL-30)を組み合わせ、複雑な炭化水素中の含酸素 / 含窒素化合物を選択的かつ、高感度に分析する世界で初めてのシステムです。
含酸素化合物の検出原理

-
- 一般化された炭化水素化合物CxHyNzOwについて、カラム分離後直接FID やGC-MS で検出すると一つのピークで検出されます。このピークをカラム分離後、酸化分解してからGC-MSで検出し、m/zで展開すると、酸化分解生成物ごとのMSクロマトグラムが得られます。この化合物に含まれる元素はそれぞれ特異な生成物になるため、特定のヘテロ元素を含む化合物に特異なクロマトグラムが得られます。
含酸素化合物分析では、酸化ガスに同位体酸素(18O2)を用いて酸化分解し含酸素化合物とそれ以外の成分をスクリーニングします。専用のデータ解析ツールにより含酸素化合物を正確に特定します。
-
酸化ガスが18O2(同位体)の場合
-
酸化ガスが16O2の場合

ELEM-SPOT、UFMSロゴ、LabSolutions、ClickTekおよびAi Supportは、株式会社島津製作所またはその関係会社の日本およびその他の国における商標です。
特長
-
選択性:ターゲットを確実に捉える
-
柔軟性:途切れの無いワークフロー
-
応用力:先端研究開発を支援
News / Events
-
LiB Webinar 2025 DAY1
配信日:2025年2月27日 (木) 13:00 ~ 15:15
-
JASIS関西 2025
会期:2025年1月29日 (水) 〜 31日 (金),大阪
-
お客様の声 - A bridge with our customers - 東京科学大学様
カーボンニュートラルの実現に向けて、GCを用いたゼオライト触媒開発の取り組みをご紹介します。
-
Brevis GC-2050をアップデート
Brevis GC-2050は、島津GCの主要な気化室、検出器、前処理装置、MS質量分析計に対応しました。さらに新搭載のECOアイドリング機能により、従来比約61%の電力削減、92%のガス使用量削減が可能です。
-
日本食品科学工学会 第71大会
日本食品科学工学会 第71大会でポスター発表とランチョンセミナーを行います。
-
GX Webinar DAY3| バイオマス編
配信日:2024年8月22日(木) 14:00~16:00
Zoom ONLINE | 参加無料