DET#n 点火に失敗しました[エラーコード:4203 4204 4205 4206]
原因¶
FIDもしくはFPDが点火しませんでした。
以下の原因が考えられます。それぞれの項目を確認してください。
上記で解決しない場合は装置の主電源を切り、ガスの供給を停止し、当社営業所、代理店、当社指定のサービス担当店に連絡してください。
対策¶
検出器ガス流量¶
GC本体のHOMEボタン>[検出器]を押して以下の画面を表示して、点火動作時に検出器ガスが正しく供給されていることを確認してください。
複数の検出器がラインに登録されているときは、タブを押して検出器の表示を切り替えるか、画面右上の[LINE]を押して、ラインを切り替えてください。
*上段が実測値、下段が設定値です。
検出器ガスの標準流量は、以下の表を確認ください。
水素 |
空気 |
メイクアップガス (BID:放電ガス) (ECD:ECDガス) |
備考 |
|
---|---|---|---|---|
FID (キャピラリカラム) |
32.0 mL/min |
200.0 mL/min |
24.0 mL/min |
-- |
FID (パックドカラム) |
32.0 mL/min |
200.0 mL/min |
キャリアガスとメイクアップガスの合計流量 : 20~50 mL/min |
-- |
FTD (N-mode) |
1.0~2.0 mL/min |
140.0~150.0 mL/min |
10.0~30.0 mL/min |
-- |
FTD (P-mode) |
3.0~6.0 mL/min |
140.0~150.0 mL/min |
10.0~30.0 mL/min |
-- |
FPD (P-mode) |
62.5 mL/min |
90.0 mL/min |
-- |
-- |
FPD (S-mode) |
40.0 mL/min |
60.0 mL/min |
-- |
-- |
FPD (Sn-mode) |
75.0 mL/min |
65.0 mL/min |
-- |
-- |
ECD |
-- |
-- |
15.0 mL/min (流路A)*1 30.0 mL/min (流路B)*1 |
窒素(N2)使用 |
BID |
-- |
-- |
カラム流量によって異なります。 ~10.0 mL/min : 50.0 mL/min 10.0 mL/min~15.0 mL/min : 70.0 mL/min 15.0 mL/min~ : 100.0 mL/min |
ヘリウム(He)使用 |
SCD |
80.0 mL/min |
-- |
40.0 mL/min |
電気炉用酸素 : 10.0 mL/min オゾン発生用酸素 : 25.0 mL/min |
*1 ECDガス流量はECD検出器の構成によって異なります。 ECD-2010 Exceedの流路判別方法 を参照して流路を判定してください。
検出器温度¶
検出器温度が低い場合点火しにくい場合があります。検出器温度は200℃以上に設定することを推奨します。
HOMEボタン>[検出器]を押すと、[検出器]画面が表示されます。
複数の検出器がラインに登録されているときは、タブを押して検出器の表示を切り替えるか、画面右上の[LINE]を押して、ラインを切り替えて設定します。
カラムの接続¶
カラムの接続を確認してください。また、適切なカラム長さになっているか確認してください。
キャピラリカラム¶
グラファイトフェルールをご使用の場合
ClickTekフェルールをご使用の場合
パックドカラム¶
SUSパックドカラムをご使用の場合
ガラスパックドカラムをご使用の場合
ノズルの詰まり(FIDの場合)¶
以下を参照してノズルの点検を行ってください。
FIDノズルの点検
イグナイタフィラメント¶
FIDもしくはFPDのイグナイタフィラメントの点検・交換を行ってください。
FIDイグナイタフィラメントの点検
FPDイグナイタフィラメントの点検