FID コレクタの点検、ノズルの交換

使用部品

No.
部品名称
カテゴリ
必要個数
備考
ピンセット
1
ドライバー、ボックスFIDノズル用
1
オプション
FIDコレクタASSY
1
高圧電極
1
FIDノズルASSYSTD
1
φ0.3標準
(キャピラリカラム用)
FIDノズルASSY0.8
1
φ0.8水分析用
(キャピラリカラム用)
FIDノズルASSYパックド用
1
φ0.5パックドカラム用
プラスドライバー
1
スパナ
1
スタイレットワイヤ(0.1mm×150mm)
1

作業手順

手順1

カラムオーブンの温度が40℃未満、試料気化室と検出器の温度が50℃以下になっていることを、装置画面もしくはワークステーションから確認します。
確認後、装置の主電源をOFFにします。

手順2

FIDに接続されているカラムを取り外します。

手順3

INJ/DETカバーを開けます。

手順4

高圧コード用クランプを止めているネジを取り外し、クランプを取り外します。

手順5

コレクタ押さえ金具の手前にあるネジを緩めます。

ヒント

ネジの取り外しは不要です。

手順6

コレクタ押さえ金具の奥にあるネジを取り外します。

手順7

コレクタ押さえ金具を時計回りにスライドします。

手順8

コレクタ(③)を持ち上げ取り外します。

手順9

コレクタを裏返して、内部を確認します。

コレクタ内部が汚れているときは清掃してください。清掃には、有機溶剤(アセトン、ヘキサンなど)を染み込ませた綿棒や柔らかいブラシを使用してください。コレクタ内部に傷を付けると、ノイズの原因になります。
ひどい汚れやサビがあるときは、コレクタを交換してください。
次に、ノズルの点検・交換に進みます。

手順10

シグナルコードのコネクタを取り外します。

手順11

高圧電極を固定している板金を持ち上げ取り外します。

手順12

高圧電極(④)を引き抜きます。

高圧電極が汚れているときは清掃してください。清掃には、有機溶剤(アセトン、ヘキサンなど)を染み込ませた綿棒や柔らかいブラシを使用してください。
ひどい汚れやサビがあるときは、高圧電極を交換してください。

注記

高圧電極を交換するときは、高圧コード(白色)のコネクタ(装置前面側)を取り外してください。

手順13

ボックスドライバー(②)でFIDノズルを緩めます。

手順14

ピンセットでFIDノズルを取り外します。

ノズルに衝撃を与えない。
石英部が破損するおそれがあります。

手順15

FIDノズル先端のノズルジェット部を確認します。

ヒント

以下のときは、内径の大きいノズルを使用してください。

  • 内径0.53mmのキャピラリカラムを使用する時(内径0.5mm)

  • 広域濃度測定時(内径0.5mm)

  • 水溶液などの分析で水素炎が消えやすい場合(内径0.8mm)

  • 高沸点成分の分析時などノズルが閉塞してしまうとき(内径0.8mm)

手順16

FIDノズルを取り付けます。

手順17

ボックスドライバー(②)でしっかりと止まるまで固定します。

手順18

高圧電極(④)を取り付けます。

手順19

高圧電極を固定する板金を取り付けます。

板金をバネの端に引っ掛けてから、押し付けて取り付けます。

手順20

シグナルコードのコネクタを取り付けます。

手順21

コレクタ(③)を取り付けます。

手順22

コレクタ押さえ金具を元の位置に戻し、ネジを2か所取り付けます。


手順23

高圧コード用クランプを取り付け、高圧コードを固定します。

手順24

INJ/DET カバーを閉めます。