Q. 測定前に行うブランクテストとは何ですか?

 
 

A.

​​装置を複数人で共有して使っているなど、以前どのような測定をしたかわからない場合は、測定の前に装置のチェックを行うことをおすすめします。
このチェックに用いられるテストをブランクテストと言います。試料容器を載せない状態で加熱し、描かれるベースラインに異常な凹凸がないかを確認します。

 

Q. ブランクテストで異常が見られた場合、どうすればよいでしょうか?

 
 

A.

DSCの場合
(1) 有機溶媒でセンサー部分を拭く
(2) 空気や窒素ガスを流しながら500 ℃まで加熱する

 

TG-DTAの場合
(1) 空気や窒素ガスを流しながら1000 ℃まで加熱する

 

このような対策を行ってもベースラインがきれいにならず測定に影響する場合、検出器の交換が必要になります。