Q. 加熱速度は測定結果に影響しますか?

 
 

A.

加熱速度は、感度、分解能、ピーク温度に影響を与えます。加熱速度を速くすると感度は上がりますが、分解能は下がります。

下図を見ますと、
~100 ℃の2つのピークの分離(分解能):加熱速度が遅い(1 ℃/min)ほうが分離できています。
200 ℃付近nピークの検出(感度):加熱速度が速い(10 ℃/min)ほうが検出できています。

測定に応じて感度と分解能がバランス良く測定できるよう、調整することが望ましいです。

また、加熱速度は、ピーク温度にも影響を与えます。加熱速度を速くすると、ピーク温度が高温側にシフトします。比較測定の際は、同じ加熱速度で行ってください。