Q. 試料量は測定結果に影響しますか?

 
 

A.

試料量は、感度、分解能、ピーク温度に影響を与えます。試料量を多くすると感度は上がりますが、分解能は下がります。

下図を見ますと、
2つのピークの分離(分解能):試料量が少ない(5mg)ほうが分離できています。
信号の検出:試料量が多い(40mg)ほうがピークが大きくなります。

一般的に、初めて測定する時にはまずは5~10 mg程度で測定し、そのデータを見て試料量を調整していくとよいでしょう。

また、試料量はピーク温度にも影響します。試料量が多くなると、ピーク温度は高温側にシフトします。比較を行う場合は、ほぼ同じ試料量に揃える方が望ましいと言えます。