Q. 雰囲気ガスによってデータはどう変わりますか?

 
 

A.

空気中では燃焼を起こす試料があります。このような試料の場合、雰囲気ガスに窒素を使用することで燃焼反応を起こさず、熱分解のみを測定することができます。

※TG-DTAでの測定です。DSCでは通常分解の測定には使用しません。

 

空気中での測定

 

空気雰囲気下の場合

燃焼による大きな発熱ピーク

熱分解反応燃焼反応が同時に起こる


分解反応による吸熱ピークがあるはずですが、
隠れてしまっています。

窒素中での測定

 

窒素雰囲気下の場合

分解反応による吸熱ピーク

熱分解反応のみを測定可能


ただしこのような測定の場合、
十分に窒素置換する必要があります。