※HDR:High Dynamic Range
Xslicer™ SMX™-6010
マイクロフォーカスX線検査装置
X線透視とPCT(斜めCT)撮影をシームレスに融合
Xslicer SMX-6010は自社製マイクロフォーカスX線発生装置と300万画素のフラットパネル検出器を搭載した縦照射型X線検査装置です。
高精細かつ広ダイナミックレンジ画像で,微細な内部構造や欠陥を観察できます。
また,透視/PCT(斜めCT)をスムーズに切り替えワーク形状に合わせた多様な観察が可能です。
小型化が進む電子部品から高密度,多層化の進む実装基板まで様々なワークの検査をサポートします。
CT撮影の種類・特長
PCT(斜めCT):標準搭載しているCT機能
X線検出器を斜めに配置し,X線検出器を回転させて透視画像を撮影することで,CT撮影を行います。
XYステージ上にあるワークはX線発生装置に近づけられるため,ワークの幅によらず拡大してPCT撮影が行えます。
PCT(斜めCT)の特長
基板上のワークの場合,ワークの幅に影響される直交CTとは異なり斜めCTでは高倍率撮影が可能です。
VCT(直交CT):オプション
X線検出器を上方に固定し、ワークを回転させて透視画像を撮影することで、CT撮影を行います。
拡大はワークの幅に依存しますが、X線の照射方向に対し直交した状態で撮影ができます。
CTユニットを透視ステージにセットし、ソフトウェアタブを切り替えるだけで、VCT撮影が可能です。
サイズ |
基板100 × 150 mm以下 ※上記サイズ内であっても、ワークの大きさ、撮影位置により、専用チャック等の治具が必要になる場合があります。 |
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質量 | 200 g 以下 |
VCT(直交CT)の特長
PCTは、斜め方向から撮影した画像をもとに画像再構成を行うため、縦断面画像においてその影響がわずかに出ます。
VCTは、X線の照射方向に対し直交した状態で撮影するため、縦断面画像が鮮明になります。
システム構成
保守が容易な自社製X線発生装置と各種安全機構を搭載した
システムにより低コストかつ安全に使用可能
X線発生装置
管電圧160 kV,1 µm分解能 開放型X線発生装置を搭載。
高電圧トランスと一体化を実現し,グリスアップの必要がありません。
フィラメント交換は調整の自動化により,簡略化を実現しています。
※1 µm分解能:JIMA チャート分解による
X線検出器
300万画素のフラットパネル検出器を搭載。
5軸ステージ
ワーク搭載ステージのXYZ軸に加え,検出器が傾動,旋回します。
5軸が連動しあらゆる角度からの検査をサポートします。
X線防護箱
十分にX線を遮へいしています。(外部漏えいX線1 µSv/h 以下)
X線照射中は,正面扉ロック機構により,正面扉が開きません。
また,インターロック機構により扉が開いている状態では5軸ステージは動きません。
衝突検知センサー
X線検出器の周囲に衝突検知センサを搭載しており緊急時(ワーク衝突時)は駆動系を停止させます。
ユーティリティ
AC200 V±10 % 1.5 kVA(接地抵抗100 Ω以下)のみで動作可能です。
エアー,冷却水などの供給は必要ありません。
特長
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300万画素のフラットパネル検出器と当社オリジナルのHDR処理により,高精細かつ広ダイナミックレンジな画像を取得できます。
※HDR:High Dynamic Range -
わずか3ステップでX線透視撮影を開始。シンプルなUIで操作者を選ばず簡単に撮影ができます。また透視・CTの切り替えはボタン一つ。ワークにあわせて容易に撮影方法を切り替えできます。
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連続透視,CT撮影を実現するティーチング機能やステップ送り機能に加え,取得画像の数値計測を行う様々な計測機能を搭載。操作者の検査をサポートし,検査にかかる工数の削減に貢献します。
News / Events
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JIS準拠の計測CTで安心測定! XDimensus 300 紹介Webinar
配信日:2024年10月15日 (火) 14:00 ~ 15:30
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日本食品科学工学会 第71大会
日本食品科学工学会 第71大会でポスター発表とランチョンセミナーを行います。
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LiB Webinar 2024 DAY2
配信日:2024年5月9日(木) 13:00~15:05
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セミナー動画「誰でも簡単!12秒でパンから金属まで非破壊3D検査 卓上X線CTシステムXSeeker 8000のご紹介」を公開
セミナー動画「誰でも簡単!12秒でパンから金属まで非破壊3D検査 卓上X線CTシステムXSeeker 8000のご紹介」を公開しました。My SHIMADZU for Analyticalに登録いただくと視聴できます。
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誰でも簡単!12秒でパンから金属まで非破壊3D検査
卓上X線CTシステムXSeeker 8000のご紹介配信日:2023年12月21日(木)14:00 ~
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XSeeker 8000用 X線保守サービスを開始
ご使用になったX線照射時間に応じて料金をお支払いいただくサービスです。お客様の装置状態を見守る「安心安全」、X線発生装置の故障時に「追加料金 なし」で対応し、「使った分だけ」お支払いいただき、装置導入時の「初期費用をお安く」するメリットもあります。