GCMS-TQ8040 NX - 特長

トリプル四重極型 ガスクロマトグラフ質量分析計

Smart Performance

Smart Performance - 高感度・長期安定性 -

高感度・長期安定性イオン源や高効率コリジョンセルの搭載により,高感度かつ長期にわたり安定した分析を実現しています。また,Nexis™ GC-2030の搭載で精度の高い流量と温調制御を実現し,さらに信頼性の高いデータ採取を可能にしました。

高感度・長期安定性イオン源

フィラメントとイオン源ボックスの間に距離を取り,フィラメント電位のイオン源内部への影響を低減しました。また,フィラメントから生じる輻射熱をシールドで遮り,イオン源ボックスの温度均一化を実現しました。イオン源内部に活性点が生じにくいため,高感度かつ長期にわたり安定した分析が可能になりました。
(特許:US7939810)

卓越した再現性を実現する流量制御

CPUを搭載した新しいフローコントローラ(AFC)を開発しました。キャリアガス制御は,従来の定線速度,定圧力に加え,定流量での制御に対応しました。
スプリットラインのフィルターは工具レスで交換可能です。内部の汚れは目視で確認でき,交換のタイミングを逃しません

ClickTekナット

ワンタッチで試料注入口を開閉

工具を使わず,指でレバーをひねるだけで試料注入口を開閉できる「ClickTek™ ナット」を標準装備し,インサート交換作業の手間を軽減します。

高性能四重極マスフィルター

プリロッドを備えた高精度なマスフィルターと特許技術の電場制御技術により,高精度の質量分離性能を引き出します。また,プリロッドは四重極への汚染の影響を最小限に抑え,四重極をメンテナンスする必要はありません。

農薬(1pg/µL)のMRMマスクロマトグラム

分析回数

進化したGCオーブン

温調制御の向上により,さらなる精密なGCオーブンの温度制御が可能になりました。また,オーブンの降温速度を3段階で設定できるようになり,カラム液相へのダメージを抑え,ライフタイムを最大化します。

Benzo[a]pyreneのマスクロマトグラム
(8回繰り返し測定の重ね描き)

多環芳香族炭化水素(PAHs)の繰り返し再現性

数百成分の多成分 - 一斉分析を実現するテクノロジー -

OFF-AXISイオン光学系

コリジョンセルとQ3ロッドの軸を曲げる特許技術のOFF-AXISイオン光学系の搭載により,感度を低下させることなくHe準安定イオンや中性イオンのノイズを取り除き,より低い検出限界を実現しています。

高効率コリジョンセル UFsweeper™

UFsweeper

島津独自のUFsweeper技術を用いることで,コリジョンセル内に残留したイオンを効率よくsweepingし,高いCID効率とイオンの高速搬送を実現しています。イオンの高速除去によりクロストークを最小限に抑え,微量分析が可能になりました。

 

メソッド作成機能 

「Smart MRM™」は成分ごとに最適な測定時間を設定し,自動でメソッドを作成する機能です。対象成分の溶出時間帯だけデータを採取するため,数百成分の多成分一斉分析の場合でも感度を損ねることなく微量濃度でも検出します。

血しょう中医薬品(ネフィラセタム)の分析

農薬439成分の一斉分析例

MRMクロマトグラム

各農薬5pg/µLのマスクロマトグラムと%RSD

シングルGC-MSモードによる高感度分析

チオベンカルブ 5pg/µL  
左:GCMS-QP2020 NX  右:GCMS-TQ8040 NX
再現性はn=5での値

高感度イオン源およびオーバードライブレンズ付き高感度検出器の採用により,生成したイオンを効率よく選択し検出することが可能です。GC-MS/MSによるMRM測定だけでなくGC/MSとしてのスキャンおよびSIM測定においても高感度を実現しています。また,プリロッドにより四重極の汚染を防ぎ,マトリクスの多い試料の分析でも安定した感度,マススペクトルが得られます。

フェニトロチオンのスキャン分析結果

NISTライブラリのマススペクトル

Smart Productivity

Smart Productivity - 優れた生産性 -

分析の汎用機となっているGC/MSは,1台でさまざまな用途の分析に利用されています。アクティブタイムマネジメントは,メンテナンスやシステム切り替えなどにかかる時間や複数ユーザーで利用される際に発生する待機時間を適切に管理します。装置の待機時間を低減して稼働時間(アクティブタイム)を伸ばすことにより,さらなる効率的な運用を図れます。

待機時間を正確に把握するアクティブタイムマネジメント

装置の起動停止・試料注入口のメンテナンス・連続分析にかかる時間をリアルタイムで表示します。正確な待ち時間を把握することができ,装置の待機時間を最小限に抑えられます。

Twin Line MS システムによりカラム交換作業を簡略化

2本の異なるカラムの出口側をMSに同時に取り付けることで,MSの真空を停止することなく異なるカラムでのアプリケーションデータ採取が可能となります。CIDガスの導入を自動で切り替える機能を備えており,SIM指定分析メソッドとMRM指定分析メソッドを1つのバッチファイルで連続分析することが可能です。

QuEChERSによるショウガ抽出液中の
メタミドホス(10 pg/µL)のMRM分析

Smart Operation

Smart Operation - スマートな操作性 - 

MRM分析メソッドを作成するためには,最適なトランジションやコリジョンエネルギーなど複雑なパラメータ設定が必要です。GCMSsolution™ソフトウェアでは,データベースファイル「Smart Database」に登録されているトランジション情報を用いて,メソッド作成機能「Smart MRM」が最適な分析メソッドを作成します。データベースに登録されていない成分をMRM測定したい場合は,「MRM Optimization Tool」によって最適なトランジションを自動探索します。

Smart MRM

「Smart MRM」とは,成分ごとに最適な測定時間を設定したメソッドを自動作成する機能です。多成分一斉分析メソッドを作成する場合,従来は測定パラメータの設定が複雑になり適切なメソッド作成が困難でしたが,この機能を用いれば対象成分の溶出時間帯だけデータを採取するメソッドを自動作成できます。また,MRMのみならずSIMのメソッド作成も可能です。

Smart Database

Smart Databaseには,あらかじめ最適なトランジション情報が登録されています。そのため,分析の条件検討の必要なく「Smart MRM」で最適なメソッドを作成することが可能です。Smart Databaseが信頼性の高い分析を強力にサポートします。

特に微量分析が必要な環境汚染物質の分析には“Smart Environmental Database”が非常に有用です。
Smart Environmental Databaseには,分析対象成分のMRM情報や安定同位体標識化合物(IS)情報が登録されているだけでなく,各化合物の分離に最適なカラムが設定されているため,化合物ごとに条件検討を要することなくスムーズな微量分析が可能です。

Dioxin-Like PCBs(濃度 50 fg/µL)

LabSolutions Insight

LabSolutions Insight

LabSolutions Insightは,多検体データの解析スループットを向上するための機能を搭載した,定量支援ソフトウェアです。
微量成分の多成分一斉分析におけるデータ解析の信頼性を向上させます。

→ LabSolutions Insightのご紹介

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