フェネチルアミン系薬物自動誘導体化システム
GCMS-QP2050, GCMS NXシリーズ用
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メタンフェタミンやMDMAなどのフェネチルアミン系薬物は、世界中で乱用される違法薬物です。これらのフェネチルアミン系薬物の確認を尿試料を用いて行う場合、通常は無水トリフルオロアセチルによる誘導体化後、GCMSで分析されます。しかしながら、誘導体化法は、加温や乾固など手間と時間がかかる作業です。
本システムでは、誘導体化試薬MBTFAを用いた2ステップ注入により、フェネチルアミン系薬物の誘導体化が自動化できます。カラム内で誘導体化を行うことにより、尿試料を抽出した状態のまま測定することが可能であり、誘導体化にかかる時間を大幅に短縮することができます。※ 特許第4645408号
2ステップ注入を用いたオンカラム誘導体化
GCMSsolutionソフトウェア使用時には、2ステップ注入を行うためには専用のオプションソフトウェアが必要でしたが、LabSolutions GCMSでは、標準機能として利用できるようになりました。ソフトウェアを対象のバージョンにアップデートすることにより利用できます 注)。
2ステップ注入を用いたオンカラム誘導体化は、以下の手順により、自動で行われます。
- MBTFA (N-Methylbis-trifluoroacetamide) 誘導体化剤と分析試料の順番でシリンジ内に吸引します。
- 試料を試料気化室に注入します。試料は試料気化室内で気化されてキャピラリカラムに導入されます。
- 分析対象成分がキャピラリカラムに導入される間、数秒待機します。その後MBTFA 誘導体化剤を注入します。
- 分析対象成分はキャピラリカラム内で誘導体化され、GC-MS による分析が行われます。
注記:
- 2ステップ注入機能は、下記のLabSolutions GCMSのバージョンで利用可能です。
・LabSolutions GCMS Ver5.131以上
・LabSolutions LC/GC Ver5.131以上
・LabSolutions DB GCMS Ver6.131以上
・LabSolutions DB LC/GC Ver6.131以上 - ソフトウェアのバージョンアップは、CLASSカスタマーサービスからソフトウェアをダウンロードしてインストールしてください。
- GCMSsolutionを使用する場合は、有償のオプションソフトウェアが必要です。
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