GC/MS用農薬ライブラリ
EI 578スペクトル, NCI 383スペクトルを収録

「GC/MS用農薬ライブラリ」は,ガスクロマトグラフ質量分析計 GCMS ワークステーション GCMSsolution/CLASS-5000向けライブラリです。
食品衛生法でのポジティブリスト制度の施行や水道法の改正では,多くの農薬についてGC/MSの一斉分析法が評価されてきました。 これらの農薬分析に対応するために農薬ライブラリの登録数を増強しました。 一般的に利用されているEI法のマススペクトルに加え,ピレスロイド系などの電子親和性の高い農薬に対して高感度なNCI法のマススペクトルも登録されています。また,新たに登録した保持指標や構造式とマススペクトルハンドブックにより,効率よくマススペクトルの確認作業ができます。
特長
1.豊富な登録成分
GC/MSで測定可能な多くの農薬のスペクトル(EI 578スペクトル,NCI 383スペクトル)を収録しました。 ほとんどの成分に構造式を登録しており,農薬の確認がスムーズに行えます。
2.保持指標の登録
溶出順の確認に便利な保持指標を登録しました。 クロマトグラムの溶出順序の確認などができます。 GCMSsolution Ver 2.5をお使いの場合は保持指標を用いたシミラリティ検索(類似度検索)が可能です。
3.ライブラリハンドブック
ライブラリ情報を一冊のハンドブックにまとめました。 保持指標やCAS登録番号順の索引が準備されており,農薬の確認がいっそう便利です。
機能

EIマススペクトルは登録数(578スペクトル)を増強して,GC/MSの一斉分析対象となる農薬の多くを登録しました。 NCIマススペクトルも登録数(383スペクトル)を増強して,NCI法で高感度な農薬の確認が可能です。
GC/MS測定では誘導体化などの前処理が必要な農薬,試薬の入手が困難な農薬,GC/MS測定対象ではない農薬は登録されていない場合があります。
検出された農薬のマススペクトルをシミラリティ検索することで,容易に成分の確認ができます。 多くの農薬について構造式も登録し,更にスムーズに確認できます。

農薬の多成分一斉分析ではピークが重なることが少なくありませんが,新たに登録した保持指標を用いることで,溶出順序の確認が容易になり,同定の信頼性を向上します。 GCMSsolution Ver.2.5をお使いの場合,保持指標を用いたシミラリティ検索が可能で、検索結果の信頼性をいっそう高めます。
更に,ライブラリに登録されているマススペクトルや化合物名などをハンドブックにまとめました。 英語一般名称,CAS登録番号,保持指標,分子式などの索引により,農薬のマススペクトルや保持指標を確認することができます。

また,別売の「GC/MSメソッドパッケージ 食品残留農薬分析用」に付属するメソッドは,本農薬ライブラリの保持指標データ採取メソッドと同じです。 「GC/MSメソッドパッケージ 食品残留農薬分析用」は測定条件や化合物情報が設定されたメソッドをご提供しておりますので,併せてお使い頂くと多成分一斉分析の手間が大幅に短縮できます。
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