GC/MS 食品中残留農薬分析用メソッドパッケージ Ver.2
測定条件,化合物情報が設定されたメソッドをご提供 多成分一斉分析の手間を大幅に短縮します

ポジティブリスト制度によって,約800種の農薬や動物用医薬品に対し食品中の残留基準及び分析法が定められ,その数は今後さらに増えることが予想されます。そのため,検査方法としてはより簡便な方法や多成分一斉分析の必要性が高まっており,その多くはGC/MSで分析が可能です。
本メソッドパッケージに含まれるメソッドファイルには,最適化された分析条件と化合物情報が登録されており,ユーザーは煩雑な作業を行うことなく分析をはじめることができます。また,542種の農薬情報が登録されており,ポジティブリスト制度でGC/MSでの一斉分析可能な農薬を網羅しています。
特長
ポジティブリストを網羅した “Ready to Use Method” をご提供します
最適化された分析条件と保持指標をはじめとした化合物情報があらかじめ登録されたメソッドファイルと,解析結果を出力するためのレポートテンプレートをパッケージとしてご提供します。
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多成分一斉分析の手間を大幅に削減します
全化合物の保持指標が登録されているため,GCMSsolutionのAART(Automatic Adjustment of Retention Time)機能により, 容易に保持時間を修正でき,スムーズに分析作業を開始できます。
※ | AART機能を使用するためには,n-アルカン混合溶液が別途必要になります。 |

同定支援ツールによって信頼性を高いものにします
GCMSsolutionと連動して,存在する可能性の高い成分を一覧で表示し,実サンプル分析での成分同定を慎重に検討することができます。
※ | 同定支援ツールを使用する場合は,Microsoft®ExcelTMが必要です。 |

対応農薬混合標準液一覧 ※ 2011年2月28日現在
試薬メーカー | 標準試薬 |
関東化学株式会社 | 農薬混合標準液31 (CAT. NO.:34030-96) 農薬85種 |
農薬混合標準液48 (CAT. NO.:34049-96) 農薬61種 | |
農薬混合標準液49 (CAT. NO.:34250-96) 農薬71種 | |
農薬混合標準液51 (CAT. NO.:34264-96) 農薬26種 | |
農薬混合標準液52 (CAT. NO.:34265-96) 農薬47種 | |
農薬混合標準液61 (CAT. NO.:34274-96) 農薬49種 | |
農薬混合標準液62 (CAT. NO.:34275-96) 農薬54種 | |
農薬混合標準液63 (CAT. NO.:34276-96) 農薬44種 | |
Pesticide-Mix 1037 (CAT. NO.:49831-23) 農薬22種 | |
Pesticide-Mix 1111 (CAT. NO.:49832-90) 農薬13種 | |
Pesticide-Mix 1471 (CAT. NO.:49837-48) 農薬16種 | |
和光純薬工業株式会社 | 農薬混合標準液PL-1-1 (CAT. NO.:161-22961) 農薬32種 |
農薬混合標準液PL-2-1 (CAT. NO.:168-22971) 農薬31種 | |
農薬混合標準液PL-3-1 (CAT. NO.:165-22981) 農薬29種 | |
農薬混合標準液PL-4-2 (CAT. NO.:166-24591) 農薬36種 | |
農薬混合標準液PL-5-1 (CAT. NO.:169-23001) 農薬37種 | |
農薬混合標準液PL-6-2 (CAT. NO.:167-23541) 農薬36種 | |
農薬混合標準液PL-9-1 (CAT. NO.:167-23041) 農薬18種 | |
農薬混合標準液PL-10-1 (CAT. NO.:164-23051) 農薬9種 | |
農薬混合標準液PL-11-2 (CAT. NO.:512-79361) 農薬15種 | |
農薬混合標準液PL-12-1 (CAT. NO.:161-23941) 農薬26種 | |
農薬混合標準液PL-13-1 (CAT. NO.:168-23951) 農薬15種 | |
林純薬工業株式会社 | PL2005農薬GC/MS Mix I (CAT. NO.:990-56078) 農薬51種 |
PL2005農薬GC/MS Mix II (CAT. NO.:990-56079) 農薬49種 | |
PL2005農薬GC/MS Mix III (CAT. NO.:990-56080) 農薬52種 | |
PL2005農薬GC/MS Mix IV (CAT. NO.:990-56081) 農薬50種 | |
PL2005農薬GC/MS Mix V (CAT. NO.:990-56082) 農薬53種 | |
PL2005農薬GC/MS Mix VI (CAT. NO.:990-56083) 農薬50種 | |
PL2005農薬GC/MS Mix 7 (CAT. NO.:990-56084) 農薬49種 |
本品には上記の各試薬対応メソッドファイルに加え,GC/MS用農薬ライブラリ第3版に対応したメソッドファイル(農薬542種)も含まれています。 |
分析条件
分析カラム | : | Rtx®-5MS 30m × 0.25mm I.D., df = 0.25mm |
試料注入 | : | スプリットレス(サンプリング時間 1.00min), 高圧注入 250kPa(1.5min) |
制御モード | : | 線速度一定(He,47.2cm/sec) |
オーブン温度 | : | 50℃(1min)→(25℃/min)→125℃→(10℃/min)→300℃(15min) |
測定時間 | : | 2.0 ~ 31.5min |
走査質量範囲 | : | m/z 50 ~ 460 (スキャン測定) |
イベント時間 | : | 0.3sec |
仕様
対象装置 | : | GCMS-QP2010シリーズ |
ワークステーション | : | GCMSsolution Ver.2.60以降 |
製品構成 | : | 分析用メソッドファイル(30種),保持時間修正用メソッドファイル,レポートフォーマットファイル(7種), チューニングファイル,同定支援ツール,ガラスインサート(5本入り) |
注意事項
- データベースに含まれる情報の正確性や,その使用の結果得られる情報の有用性については,何らの保証もされないことをあらかじめご了承ください。
- 本システムで得られる定性及び定量情報は,確認のために必ず標準試料を用いた試験を実施してください。
- 本データベースを用いて登録物質を確実に同定するためには,製品に含まれるメソッドテンプレートファイルの装置条件にて測定してください。