Boosted efficiency ion source
GCMS-TQ8050 NX用 高感度イオン源
GC-MS/MS の感度を飛躍的に向上させるイオン源
近年,GC-MS/MSは装置性能が著しく向上しており,POPs(Persistent Organic Pollutants)などの毒性の高い化合物の分析に使用されるようになりました。毒性の高い化合物は,低濃度での分析が必要となるため,装置の感度が重要になります。
BEIS(Boosted efficiency ion source)はEI法によるイオン化において,電子線の焦点を最適化することで,イオン化効率を最大限まで高めました。
従来のイオン源よりも約4倍*1 の感度向上を実現します。従来では感度不足により分析できなかった濃度レベルでも,信頼性の高い分析が可能となり,環境試料中のPOPsなどの分析に有効です。
*1 感度の向上幅は化合物に依存します。
BEISの原理

電子線の焦点を最適化すると,フィラメントから生成した電子量が同じである場合,電子が分子に衝突する確率が高くなります。そのため,イオン化される分子の量が多くなり,感度の向上に繋がります。*2
*2 使用方法よっては従来よりもフィラメントの寿命が短くなる場合がございます。詳細は弊社営業にお問い合わせください。
GCMS-TQは,株式会社島津製作所の商標です。
特長
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感度の改善にともない,検出下限も大幅に向上しています。アトグラムオーダーでの検出が可能です。
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POPs分析は,フェムトグラムオーダーでの定量が必要です。BEISは超微量濃度のPOPsを高感度に分析できるため,POPsを分析されているお客様に最適なソリューションを提供します。
News / Events
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LiB Webinar 2025 DAY1
配信日:2025年2月27日 (木) 13:00 ~ 15:15
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JASIS関西 2025
会期:2025年1月29日 (水) 〜 31日 (金),大阪
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Brevis GC-2050をアップデート
Brevis GC-2050は、島津GCの主要な気化室、検出器、前処理装置、MS質量分析計に対応しました。さらに新搭載のECOアイドリング機能により、従来比約61%の電力削減、92%のガス使用量削減が可能です。
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日本食品衛生学会 第120回学術講演会
日本食品衛生学会 第120回学術講演会で発表したポスターを掲載しました。
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マルチオミクス解析Webinar Day2 長寿研究の最前線
質量分析計のデータ統合解析によるNGS全ゲノム解析の効率化配信日:2024年11月6日 (水) 14:00 ~ 15:00
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日本食品科学工学会 第71大会
日本食品科学工学会 第71大会でポスター発表とランチョンセミナーを行います。