Boosted efficiency ion source
GCMS-TQ8050 NX用 高感度イオン源
GC-MS/MS の感度を飛躍的に向上させるイオン源
近年,GC-MS/MSは装置性能が著しく向上しており,POPs(Persistent Organic Pollutants)などの毒性の高い化合物の分析に使用されるようになりました。毒性の高い化合物は,低濃度での分析が必要となるため,装置の感度が重要になります。
BEIS(Boosted efficiency ion source)はEI法によるイオン化において,電子線の焦点を最適化することで,イオン化効率を最大限まで高めました。
従来のイオン源よりも約4倍*1 の感度向上を実現します。従来では感度不足により分析できなかった濃度レベルでも,信頼性の高い分析が可能となり,環境試料中のPOPsなどの分析に有効です。
*1 感度の向上幅は化合物に依存します。
BEISの原理
電子線の焦点を最適化すると,フィラメントから生成した電子量が同じである場合,電子が分子に衝突する確率が高くなります。そのため,イオン化される分子の量が多くなり,感度の向上に繋がります。*2
*2 使用方法よっては従来よりもフィラメントの寿命が短くなる場合がございます。詳細は弊社営業にお問い合わせください。
GCMS-TQは,株式会社島津製作所の商標です。
特長
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感度の改善にともない,検出下限も大幅に向上しています。アトグラムオーダーでの検出が可能です。
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POPs分析は,フェムトグラムオーダーでの定量が必要です。BEISは超微量濃度のPOPsを高感度に分析できるため,POPsを分析されているお客様に最適なソリューションを提供します。
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