縦方向配置のトーチは、トーチ壁面への試料の付着を抑え、メモリー効果を低減します。また、トーチを縦方向に配置しながら、軸/横両方向観測による一斉分析が可能です。
ICPE-9800シリーズ
マルチタイプICP発光分光分析装置
マルチタイプICP発光分光分析装置ICPE-9800シリーズは、濃度を問わず多元素の一斉・迅速分析を可能にする精確性と、分析を容易にするソフトウエアの簡便性を備えた次世代装置です。さらに、業界最高水準のシステムで分析のローコスト化を実現。環境、医薬、食品、化学、金属など様々な分野でICP発光分光分析の頂を窮めます。
特長
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微量から高濃度まで汚染を気にせず一斉分析
縦方向配置のトーチは、トーチ壁面への試料の付着を抑え、メモリー効果を低減します。また、トーチを縦方向に配置しながら、軸/横両方向観測による一斉分析が可能です。 -
写真を撮るように、2次元平面に結像した全ての波長は1インチの大型CCDに取り込まれます。取得したデータは全て保存され、いつでも確認することができます。 全波長を取得しているため、測定後に波長を変更することができ、再測定の手間を省きます。また、定性情報を読み出してマトリックス元素を確認・補正でき、干渉による測定誤差をなくせます。
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分析時・待機時のプラズマガスの消費を半減
ミニトーチは、標準トーチに比べ、アルゴンガス消費量が約半分になります。断面積が約半分のプラズマに従来と同じ高周波出力が加わっているため、エネルギー密度が大きく励起効率が良くなります。 -
ICPE-9800シリーズは、膨大なスペクトルデータと充実したデータベースを組み合わせたアシスタント機能により、簡単にメソッドを最適化して分析をスマートに行うことができます。
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測定後でも、元素・波長を追加して定量・定性データを確認することができます。全波長データを取得しているため、再分析の必要はありません。
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ガス消費量を抑える3つのシステム(Ecoモード、ミニトーチシステム、真空分光器)を搭載し、アルゴンガスの消費量を最大限に減らしました。さらに純度の低い低価格のアルゴンガス(99.95%以上)を使用でき、3年で数百万のコスト削減が可能です。
動画
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システムメソッドを使ったかんたんメソッド作成 ICPE-9800シリーズ
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アシスタントバーを使ったスムーズな測定方法 ICPE-9800シリーズ
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選択波長がオーバーフローしたときのスマートな分析方法 ICPE-9800シリーズ
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選択波長に他元素の干渉があったときのスマートな分析方法 ICPE-9800シリーズ
News / Events
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第21回糖鎖科学コンソーシアムシンポジウム
島津製作所は第21回糖鎖科学コンソーシアムシンポジウムでランチョンセミナーを行います。
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ICPMS-2040/2050 メンテナンス動画を公開しました
島津ICP質量分析計 ICPMS-2040/2050の日常のメンテナンスに活用いただける動画を公開いたしましたのでぜひご覧ください。
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エネルギー分散型蛍光X線分析装置 ALTRACEを発売
簡単操作で微量元素を高速に分析。さらなる高感度を求めて、最適光学系設計と当社独自の高速信号処理技術により、蛍光X線分析装置が新しいステージに到達しました。
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元素不純物分析Webinar
配信日:2024年4月16日(火) 14:00 ~ 15:55
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ICP-MS分析の基礎「4. ICP-MSによる分析方法」「5. ICP-MSによる測定のコツ」を公開
ICP-MS(ICP質量分析計)の基本原理や装置内部の構成、分析方法、測定のノウハウをご紹介します。4章では定性分析や定量分析といった分析方法について、5章では質量数の選択やセルガスの選定など具体的な分析のコツについて解説します。
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ICP-MS分析の基礎「2. ICP-MSの構成 - 大気圧部」「3. ICP-MSの構成 - 真空部」を公開
ICP-MS(ICP質量分析計)の基本原理や装置内部の構成、分析方法、測定のノウハウをご紹介します。2章では試料の導入やイオン化に関わる機構について、3章では干渉除去や質量分離、検出に関する機構について解説します。