Nexeraシリーズ

超高速液体クロマトグラフ Nexeraシリーズ

 

分析の信頼性と稼働率を最大化

長期のデータ信頼性を完全自動フローで実現

長期に渡って信頼性の高いデータを得るためには,操作ミスや消耗品劣化により起こりうるエラーだけでなく,ごく稀に生じるトラブルをも排除しなければなりません。
新しいNexeraシリーズは装置起動から分析終了までの完全自動フローに熟練分析者の操作ノウハウを取り込み長期間の安定データ採取を実現すると共に,トラブルを起こしうる要因を自動で排除する支援機能を多数搭載しています。

ロゴ

万が一に備えて,常に自らを監視

ごく稀に,気泡となった移動相中の溶存空気がポンプ内に引き込まれ送液不良を引き起こし,クロマトグラムに異常を生じさせることがあります。新しいNexeraシリーズではこの現象を検知し(自己診断),オートパージによって気泡を排除してシステムを正常に回復する(自己復帰)機能を搭載しています。無人運転でも信頼性の高いデータが得られ,失敗データ採取で移動相や貴重な試料を無駄にすることもありません。

気泡混入の自己診断(特許出願中)

ポンプヘッド内部に気泡が混入すると,急激な圧力降下が発生し,その後周期的な圧力変動(脈動)が生じます。独自の気泡検出アルゴリズムによって気泡混入時に特徴的な圧力変動を捉えて検知します。

 

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熟練者の手作業を自動化:FlowPilot

熟練者は送液を開始する際,急激な圧力付与によるカラム劣化を避けるため,カラム温度を上げながら段階的に移動相流量を増加させます。カラムオーブン温度と連携した移動相流量制御機能FlowPilotは,まるで熟練者のような手順でカラムを保護しながらカラム平衡化を自動実行します。

FlowPilot(特許出願中)

オーブン温度に応じてポンプが流量を制御します。オーブン温度が設定値に達する前は,流量を徐々に上昇させ(図中①),メソッド設定値の半分の流量を維持します(②)。
その後,オーブン温度が設定値に達すると,流量をメソッド設定値まで徐々に上昇させます(③)。

 

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連続分析中に移動相を枯渇させない移動相モニター

移動相やオートサンプラの洗浄液などの残量を重量センサーを用いて,リアルタイムでモニタリング(最大12液)。分析開始時に,残量が必要な液量を満たさない場合はメッセージでお知らせ。また,分析中も常に残量をモニターして,枯渇の可能性が生じれば作業者にPCやスマートデバイスで通知。補充のタイミングを事前に判断しやすくなります。
オプション

溶液量測定と予測消費量との照合(特許出願中)

重量センサーの計測データ,装置構成情報(使用する移動相や洗浄液の構成),および分析メソッドから,必要な移動相量を分析開始時に予測し,不足する場合は通知します。

 

分析で消費する量を満たすかチェック

ラボ外でも残量をモニター

いつでも,どこからでもラボの状況を一括モニター

ロゴ

ラボのカラムの使用履歴を一括管理し手間を削減

分析開始前にカラムが正常であることを確認するために,またデータ採取後にカラムの状態を再確認するために,各カラムの使用履歴や性能情報の蓄積は重要です。Nexeraシリーズのカラムマネージメントデバイス(Column Management Device:CMD)は,注入時圧力などカラム使用中のさまざまな情報をLabSolutionsのデータファイルと紐付けてデータベースに集約します。
カラムの種類やメーカーを問わずあらゆるカラムに取付けられ,全カラムの情報はカラムデータブラウザで一目で確認可能です。もうカラムの性能確認に時間を割く必要はありません。

(注)カラム管理に関する新機能の使用には,Nexeraシリーズ対応の新CMDとLabSolutions DB/CS版が必要です。
オプション

分析前にカラムの最新状態を確認(特許出願中)

CMD接続時は,当該カラムと分析メソッド内のカラム情報を照合し,一致した場合にのみ分析を開始します。カラムの選択間違いを防ぎ確実に使用履歴を記録します。

モニター

Step1
ラボで使用しているカラムを一覧表示。さらに,各カラムごとに詳細な分析履歴を閲覧でき,注入時直前圧力などから状態をチェック。

Step2
化合物テーブルに登録された成分ごとに,クロマトグラムの重ね書き表示が可能。視覚的に劣化の有無を確認。

モニター

実行中の分析のクロマトグラムをチェック可能
分析中にエラーなどが発生したときや分析が終了したときにLabSolutionsからメッセージを受け取ることができます。

ラボ外からLCシステムの稼働状況をモニタリング

ネットワーク上のLCシステムの稼働状況をウェブブラウザから一括確認可能。連続分析の進行具合や取得中のクロマトグラムを遠隔からモニターできるため,実験室と居室が離れている仕事場でも効率のよい働き方が可能です。

ラボ資産の最大活用を支援

ラボ全体のLCシステムの稼働率の一括把握を可能にするSmart Service Net(オプション)は,システムの稼動状態をグラフィカルに表示し,稼働率の改善とラボ資産の最大活用に貢献します。

グラフ

あらゆる分析のトータルスループットを最大化

 

超高速注入と最大約17,000検体ノンストップ分析により
LC-MS分析業務を効率化

SIL-40シリーズは1回の注入速度が従来比約2倍に。またプレートチェンジャの使用で最大約17,000検体を連続分析可能
LC-MSを用いるハイスループットスクリーニングや分析を強力に支援します。
プレートチェンジャ3台,384ウェルプレート使用時

LC-MSを用いた医薬品の薬物動態においては,高速性だけでなく低濃度での高い信頼性が求められます。超高速注入と極低キャリーオーバー性能により,わずか30秒の超高速分析においても高い再現性,良好な直線性を実現します。

試料調製の省力化と信頼性の向上

SIL-40シリーズの自動前処理機能は,試料の希釈,添加,混合,共注入,オーバーラップ注入などの操作を目的に合わせて実行します。試料調製の前処理操作を自動化することで操作ミスをなくし,再現性を向上するとともに,分析業務全体の効率化を図ります。

プレラベル誘導体化アミノ酸分析のワークフロー

部品管理を一元化,メンテナンス計画を最適化し装置を最大限に活用

各装置の消耗部品の使用履歴,各種ログ,エラー情報は,クラウドサーバに転送され,装置の使用傾向から消耗品交換時期が予測されて,事前に管理者に通知されます。装置トラブルが発生する前の予防的メンテナンスで,システムのダウンタイムを最小にしたラボ運営が可能になります。

多彩な機能を備えた省スペースLC

従来比2/3の省スペース設計と70%の待機電力削減を実現

Nexeraシリーズは,送液ユニット,オートサンプラ,カラムオーブンなどの省スペース設計により,既存LCシステムとのデータ互換性や検体搭載数を妥協することなく省スペースを実現します。 高さを抑えた設計は,設置台を選ばず移動相ボトルへのアプローチを容易にします。
さらに,従来機比約70%の待機電力削減を実現し,ラボ運営を支援します。

高圧グラジエント標準モデル

多検体処理モデル

2系統の分析を1台で:多角的な解析に最適(デュアルインジェクション)

デュアルインジェクション機能を用いれば,1台のシステムで独立した2種類の分析を同時に実施します。2種類のデータの取得に要する時間と2台分の装置設置スペースを節約するだけでなく,アミノ酸,有機酸,糖,ビタミン,陰陽イオンなど,試料に合わせた流路を構築することで,多角的な解析を効率よく行えます。
オプション

従来システムとの比較

デュアルインジェクション(特許出願中)

第2の注入ポートとインジェクションバルブを追加することによって,1つのニードルで2つの分析流路に試料を独立して注入でき,2系統の分析を1システムに統合することができます。

 

PCレスラボを可能にする直感的な
操作のタッチパネル

PC不要の装置操作やステータスの確認は,PCレスラボの実現に欠かせません。直感的な操作を提供するSCL-40の大画面液晶タッチパネルからは,装置状態の確認や制御操作だけでなく,クロマトモニターも可能です。
注)DI対応が必要な場合などは,本機能をオフに設定できます。据付時に当社サービス員へお申し付けください。

オートパージなど装置コントロール

クロマトグラムをモニター

確かな分析結果を生み出す盤石の性能

ラボ環境の温度変化影響を排除した安定なベースライン

ラボ内の温度変化に由来するベースラインの変動は定量精度に大きく影響します。フォトダイオードアレイ検出器SPD-M40は,三重温度調節機能(Advanced TC-Optics)と独自の抜熱機構により,実験室の温度変化に左右されず安定したベースラインでの高感度分析を可能にします。

Advanced TC-Optics(SPD-M40)(特許出願中)

SPD-M40では,従来製品のセル温調に加え,吸光度の温度影響の原因となるランプ,分光器についても温調することで光源由来のベースライン変動をさらに低減しました。また,光源由来の熱を独自の抜熱機構により外気温の影響を受けずに速やかに外へ排出して,安定したベースラインの実現を確かなものにします。

 

医薬品主成分と微量不純物を希釈なしで同時分析

たとえば医薬品主成分と不純物など,含有量が大きく異なる複数の化合物を同時に分析する場合,希釈率を変えた複数の試料を分析するのが一般的です。SPD-M40は従来のPDA検出器に比べダイナミックレンジが大幅に拡がり,主成分と微量不純物の同時分析を可能とします。

迷光量低減と計測回路の改良(特許出願中)

SPD-M40では,直線性誤差の原因となる光学系の迷光量の低減(従来の1/3以下)と計測回路の改良を行って,吸光度直線性(仕様値として2.5 AUまで,Typical値ではそれ以上)を改善しました。

 

化合物の光分解抑制による定量性確保

SPD-M40は,短波長紫外光を遮光するUVカットオフフィルターを用いることで,フローセル内における化合物の分解を抑制して,対象成分の定量性を確保します。光分解性を有する医薬品や天然物などの定量精度の向上に貢献します。
※本機能はライオン株式会社様からいただいたご意見をもとに開発しました。

LC-MS/MS高感度分析を支える極低キャリーオーバー

極微量まで検出するためにはオートサンプラの低キャリーオーバー性能が欠かせません。SIL-40シリーズはゼロデッドボリューム化を極めて,キャリーオーバーのさらなる抑制に成功しました。注入前のリンス時間が短縮でき,高速分析や連続分析時間の短縮に貢献します。

ゼロデッドボリューム化(特許出願中)

流路のデッドボリュームは,サンプルが残留してキャリーオーバーを引き起こす一因になります。SIL-40シリーズはサンプルループとニードルをストレートに接続してゼロデッドボリューム化し,キャリーオーバー性能を向上しました。

 

優れた注入精度を幅広い注入量で発揮

SIL-40シリーズは,卓越した注入精度をあらゆる注入量で発揮します。カラムサイズやサンプル量に応じた多様な注入量設定でも,信頼性の高いデータが得られます。

試料冷却を確実に保つ独自構造

SIL-40シリーズは,分析中でも試料バイアルやMTPの追加挿入が可能なダイレクトアクセス機能を有し,分析業務の効率化を推進します。Dry air flow controlは試料を確実に冷却すると共に,結露水の煩わしさから開放します。

Dry air flow control(特許出願中)

サンプルラックが,オートサンプラ内部の冷却気流を制御する役目を果たします。サンプルラックが引き出された際であっても,外気の侵入を防ぎ,内部での結露水の発生や急激な試料温度の上昇を抑えます。

 

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