有機酸分析システム カラム
Shim-pack SCR-102H
有機酸分析用カラムShim-pack SCR-102Hは、弱酸の分離に対して高い選択性があるイオン排除モードを有するカラムです。 発酵試料中の炭素数1~5の脂肪酸のみを分析する場合には、使用カラムは1本、りん酸および多くの有機酸を分析する場合には、使用カラムを2本にします。 また、カラム保護のためにガードカラムを使用します。
| カラム | 粒子径(μm) | サイズ(内径×長さ,mm) | P/N |
|---|---|---|---|
|
Shim-pack SCR-102H
|
7 | 8.0×300 |
S228-17893-91
|
|
ガードカラムSCR-102H
|
10 | 6.0×50 |
S228-17924-91
|
有機酸分析用カラム:Shim-pack SCR-102Hの保持の調整
イオン排除クロマトグラフィー用カラムの“Shim-pack SCR-102H”を用いて有機酸を分析する場合、1)カラム温度、2)移動相(p-トルエンスルホン酸水溶液)の濃度を変更することにより、分離の調整が可能です。分析対象成分の分離が不十分な場合は、まずはカラム温度を変更し、その後に移動相濃度を変更するという手順で対象成分の保持を調整してください。
1)カラム温度
Shim-pack SCR-102Hを1本使用、標準条件の移動相(5 mmol/L p-トルエンスルホン酸水溶液)を用いて有機酸を分析した際の保持挙動を図1に示します。カラム温度の変更により、フマル酸とギ酸の溶出順序が変わることもあります。

図1 カラム温度による有機酸の保持挙動(Shim-pack SCR-102H,1本)
2)移動相濃度
Nexera 有機酸分析システムは、カラム温度を45℃に設定し、移動相は5 mmol/Lのp-トルエンスルホン酸水溶液を用いて分析します。図2は移動相濃度を変えた場合の有機酸の保持挙動を示します。対象となる有機酸の分離が不十分の場合は、移動相濃度の変更による保持の調整の結果、分離が改善するケースがあります。
※移動相濃度を変える場合は、以下の点にご注意ください
1)反応液のp-トルエンスルホン酸水溶液は移動相と同じ濃度にする
2)移動相濃度とBis-tris濃度およびEDTA濃度の比率は標準条件と同じに調整する

図2 移動相濃度による有機酸の保持挙動(Shim-packSCR-102H,2本)
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