01
未知成分の同定に時間がかかる
候補の絞り込みや確認に手間がかかり、
解析全体のリードタイムが長くなっている。

QTOF(Quadrupole Time-of-Flight)は、未知化合物の同定や構造解析に用いられる高分解能質量分析計です。島津製作所のLC QTOFは、高質量精度、優れた安定性、直感的なデータ解析環境を備え、医薬品、食品、環境、バイオ分野など幅広い研究・分析業務に貢献します。本ページでは、LC QTOFの特長やアプリケーションをご紹介します。
高分解能MSに求められるのは、性能だけではありません。 データの信頼性と、日々の運用を無理なく続けられる使いやすさの両立が重要です。
01
未知成分の同定に時間がかかる
候補の絞り込みや確認に手間がかかり、
解析全体のリードタイムが長くなっている。
02
長時間測定時の安定性が気になる
多数サンプルや長時間連続測定で、測定結果の一貫性や再確認負荷が課題になる。
03
装置運用や解析作業を効率化したい
補正、立ち上げ、解析、レビューまで含めて、日常業務の負荷を減らしたい。
QTOF(Quadrupole Time-of-Flight)は、四重極とTOFを組み合わせた高分解能質量分析計です。 精密な質量測定が可能なため、未知成分を高い精度で定性分析できます。また、MS/MS分析により、未知成分の構造解析まで可能となります。
QTOFの構成
精密質量測定の日常化を支えるために、装置内部の温度制御、室温変化に対する質量安定性、 低濃度域における定量信頼性までを一貫して追求しています。
FEATURE 01
室温変化に対する安定した質量精度
フライトチューブや電源系まで含めた精密な温度制御により、外的要因による質量変動を抑制します。
FEATURE 02
簡単な操作性・メンテナンス
直感的な操作性とメンテナンス性により、日常の分析業務をスムーズに進められる設計です。
FEATURE 03
豊富な拡張性(SFC,DPiMS)
分析目的に応じて柔軟にシステムを拡張でき、研究・開発の可能性をさらに広げます。
通常の実験環境において、室温の変動を完全に避けることはできません。 高精度に管理された温度コントロールシステム(特許取得済み)によって室温変化の影響を抑え、 幅広い分子量範囲で長時間にわたって安定した質量精度を得ることが可能です。
この安定性により、質量較正に費やす時間と労力を大幅に削減することができます。
分子量が150から1700 Daの各種抗生物質の標準品を60時間連続分析し、理論値との質量誤差をプロットしました。分析は通常の実験環境で行い、測定中には4℃の室温変化が見られました。
この間、データを質量補正することなく、すべてのサンプルの精密質量が理論値から±1 ppm以内という高い精度のデータが得られました。
| 評価試料 | 分子量150~1700 Daの各種抗生物質標準品 |
|---|---|
| 分析時間 | 60時間連続分析 |
| 測定環境 | 通常の実験環境、室温変化 4℃ |
| 質量補正 | 測定中のデータ補正なし |
| 結果 | すべてのサンプルで理論値から±1 ppm以内 |
ポジティブイオンモード
ネガティブイオンモード
LCMS-9030/9050は、直感的な操作性により、日常の分析業務をスムーズに進められる設計です。また、メンテナンス性にも配慮しており、安定した稼働と効率的な運用をサポートします。
専用ソフトウェアLabSolutions Insight™ Exploreは簡単かつ直観的に操作できます。解析結果は視覚的にわかりやすく整理され、必要な情報が一つの画面上にまとめて表示されます。例えば、構造解析やライブラリ検索による化合物同定は、3ステップで実行可能です。
「組成推定」機能を使って、候補化合物の組成を検索する
オンラインデータベースを使って、候補化合物の構造式を検索する
「アサイン」機能を使って、フラグメンテーションを帰属する
取得したデータに対して「アナライズ」機能を実行して、 検出した化合物情報を化合物テーブルに登録する
検出した化合物情報に含まれるMS/MSスペクトルについて、ライブラリ検索を実行する
ライブラリ検索の結果が、構造式やライブラリ類似度とともに表示される
「かんたんメンテナンス」を従来機から継承し、インターフェイス周辺のメンテナンスが容易にできるように設計されています。サンプルを真空部へ導入するDL(Desolvation Line)やESIキャピラリは短時間で簡単に交換できます。真空状態を維持したままこれらの部品を交換できるため、システムのダウンタイムを最小限にとどめることが可能です。


LCMS-9030/9050は、超臨界流体抽出(SFE)/超臨界クロマトグラフィー(SFC)システムNexera™ UC、ミクロ流量システムNexera Mikros™や探針エレクトロスプレーイオン化ユニットDPiMS™など多様な分析手法との組み合わせが可能です。分析目的に応じて柔軟にシステムを拡張でき、研究・開発の可能性をさらに広げます。
医薬、バイオ、食品など、多様な分野での活用が可能です。
LC/QTOFデータを直感的に解析し、ノンターゲット解析を効率化。未知化合物の同定、既知化合物のスクリーニング、メタボロミクス解析などに対応し、ピーク検出から化合物同定までをシームレスに実現します。

LCMS-9030/9050を中心に、解析ソフトウェアやオプション製品を組み合わせることで、 分析目的に応じた柔軟なワークフローを構築できます。