LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター ver. 3
LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター ver. 3
- Question
物性の異なる脂質メディエーター関連物質のプロファイリングを可能な限り,効率よくトリプル四重極型質量分析計で実施したいのですが,適切な測定プラットフォームはありませんか? - Solution
LCMS-8045/8050/8060(NX) および各種NTシリーズと脂質メディエーターメソッドパッケージをご利用ください。
“Ready to Use Method” をご提供します
脂質メディエーター(生理活性脂質)は,生体内で重要な生理機能を担うとともに,アレルギー疾患や血栓症,生活習慣を起因とする疾患などにも関係します。本メソッドパッケージでは,アラキドン酸カスケードに由来する脂質メディエーターやその関連物質196成分と内部標準物質18成分,合わせて214成分の一斉分析条件を用意しました。わずか20分のクロマトグラムで全成分をモニターできます。これらの一斉分析において必要となる分析条件検討や各化合物に対するMSパラメータの最適化など,煩雑な作業をすることなく分析をはじめることができます。
保持時間補正ツールが異性体の帰属をサポートします
Ver. 3の新機能である保持時間補正ツールによって,煩雑であった保持時間補正が簡便に行えます。また,MRMでは区別できない異性体の精密な帰属をサポートします。196成分を物性ごとに18種類のグループに分割し,それぞれのグループに対して内部標準試料を選定しました。
固相抽出などによる定量誤差の補正が可能です。
UFMS技術が幅広い化合物群をカバーします
通常,脂肪酸はESI-での検出が一般的ですが,アナンダマイド(AEA)などいくつかの重要な脂質メディエーターはESI+が有効です。今までの一斉分析法では,単極性での分析が行われていましたが,5 msでの高速極性反転が可能なLCMS-8060NXにより,さらなる多成分の一斉分析が可能になりました。一斉分析法に登録された化合物の内訳は,アラキドン酸由来の99成分,EPA由来の26成分,DHA由来の23成分,エタノールアミド類11成分,その他の脂肪酸の代謝物,血小板活性化因子(PAF)など37成分が含まれています。
登録化合物一覧
注意事項
1.LabSolutions LCMSはVer. 5.99SP2以降、LabSolutions InsightはVer. 3.7SP3 以降が必要です。
2.本メソッドパッケージは研究用です。
I N F O R M A T I O N
N o . | D e s c r i p t i o n | I m a g e |
関連製品1 | 超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステム LCMS-8060NX 頑健性と操作性を兼ね備えた超高速高感度分析 |
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発売以来ご好評をいただいているトリプル四重極型質量分析計 LCMS-8000シリーズで培われた高速性能と高いイオン収束力を継承し,新たに飛行時間型質量分析(TOF: Time of Flight)の技術を開発・搭載した四重極-飛行時間型質量分析計(Q-TOF)LCMS-9030です。
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関連製品3 | LC/MSソリューションシステムパッケージ一覧 医薬品,食品,環境,法医学各分野においてLC/MSメソッド開発業務をサポートする各種メソッドパッケージや,分析者をラボから解放するオープンアクセスソフトウェアなど,充実したソリューションをご提供します。 |
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関連情報1 | Application News C102 「トリプル四重極型LC/MS/MSを用いた脂質メディエーター158成分の一斉分析法」(本メソッドパッケージと超高速LC/MS/MS LCMS-8050による分析例を紹介しています。会員制サイト) |
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関連情報2 | Technical Report C146-2107 「超高速LC/MS/MSによるエイコサノイドおよびその異性体の一斉分析」 疾患研究において重要な役割を担うエイコサノイドとその異性体および代謝物50成分のMRM条件を最適化し,54チャンネルからなる同時検出法を構築しました。 |
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