Nexera Mikros

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ミクロ流量対応 液体クロマトグラフ質量分析計システム

Micro LC:
Above and Beyond Nano

LC-MSのラインアップに感度とスループットの両方の特徴を兼ね備えたミクロ流量LC/MSシステム ”Nexera Mikros” が登場しました。

Nexera Mikrosは,100~500 μL/min程度の流量範囲で測定するセミミクロLCMSシステムよりも目的成分を高感度に検出でき,かつ数百 nL/min~1 μL/minの流量範囲で測定するナノLCMSシステムと比べて分析の短時間化と堅牢性に優れています。また,分析カラムの取り付けとLCMSイオン化インターフェイスへの接続がワンタッチでおこなえるUF-Linkにより,システムの低容量化による高感度分析を可能にすると共に操作性を改善しました。

Nexera Mikros
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

⇒ (関連情報)HPLC,LC/MS Technical Report「高感度と高堅牢性を両立したミクロ流量用イオン化インターフェイス Micro-ESI 8060の開発」のご紹介

抗体分析の新たなプラットフォーム

- Nexera™ Mikros × nSMOL™ Antibody BA Kit -

nSMOL法は,モノクローナル抗体のFab領域選択的なタンパク質分解を可能にした当社独自の画期的な手法で,バックグラウンドノイズやイオンサプレッションの増大を回避でき,分析系の再現性や堅牢性を向上させることが可能となります。また,標準化されたプロトコールは抗体の種類を選ばず,さまざまな抗体医薬品でご使用いただけます。
Nexera MikrosとnSMOL Antibody BA Kitにより,抗体医薬品のさらなる高感度定量が可能となります。

前処理フロー図

下記のデータは,血漿中の抗体医薬品の分析例です。サンプルは,トラスツズマブをスパイクインした血漿を用い,nSMOL Antibody BA Kitを使用して前処理しました。
Nexera MikrosによるSignatureペプチドの分析の結果,0.00763~62.5 µg/mLの範囲で定量でき,直線性もR2 > 0.99以上かつ,平均真度が101.0%と良好な検量線が得られました。

直線性(0.00763~62.5 µg/mL)
直線性(0.00763~62.5 µg/mL)

クロマトグラム(4 µL/min)
クロマトグラム(4 µL/min)

下表にトラスツズマブ由来ペプチド分析の日内再現性をまとめました。
LLOQレベルで平均真度,精度ともに20%以内,それ以外の濃度でも15%以内に収まり良好な再現性を示しました。

設定濃度
(µg/mL)
QC set1 *2 QC set2*2
正確さ 再現性 正確さ 再現性
0.00763 97.1% 5.69% 100% 11.3%
0.0229 102% 6.68% 101% 2.84%
5.86 106% 2.67% 99.4%  3.12%
50.0 94% 6.36% 91.7% 7.23%

QCサンプルを使用した日内再現性の評価結果

*1 対数表示をしています。
*2 QC set1とQC set2の分析は2日に分けて、  
    各濃度セットは5回ずつ分析を行いました。

⇒ (関連製品)モノクローナル抗体定量用 LC/MS/MS 前処理キット nSMOL™ Antibody BA Kitのご紹介

⇒ (関連情報)HPLC,LC/MS Technical Report「Fab選択的タンパク質分解法 nSMOL法を用いた抗体医薬のLCMSバイオアナリシス-signature peptideの設定方法-」のご紹介

脂質メディエーターの高感度分析

脂質メディエーターは生体内で微量に生産される生理活性脂質であり,アレルギー反応や炎症反応と深く関わっています。炎症過程においては,複数の脂質メディエーターが互いに相関して産生を誘導あるいは終了することで,炎症の誘導・消退反応を促進しています。この過程において,生体濃度が大きく変動する脂質メディエーターを正しく評価するためには,高感度分析が必要となります。
下記に示したデータの上段は,ロイコトリエンやHETEを含む脂質メディエーター標準品(5成分)による分析結果です。ミクロ流量にすることで,ポジティブ/ネガティブモードのいずれの分析においてもセミミクロと比較して10倍以上の感度向上が確認できました。
下段は,血漿中に微量の標準品(50 fg)をスパイクしたa)20-HETE,b)5,6-DiHETE,c)LTD4,およびd)血漿中の内因性LTD4の分析結果です。血漿中にスパイクした脂質メディエーターa),b),c)は,ミクロ流量においてのみ確認されます。また,注入量を増やしたd)においては血漿中の内因性LTD4が,ミクロ流量システムによってはっきり確認できました。

 

クロマトグラフ(1 ng/mL)
クロマトグラフ(1 ng/mL)

脂質メディエーターの感度向上率
脂質メディエーターの感度向上率

 

a) 20-HETE(血漿スパイク、1 µL注入)
a) 20-HETE(血漿スパイク、1 µL注入)

b) 5,6-DiHETE(血漿スパイク、1 µL注入)
b) 5,6-DiHETE(血漿スパイク、1 µL注入)

 

c) LTD4(血漿スパイク、1 µL注入)
c) LTD4(血漿スパイク、1 µL注入)

d) LTD4(内因性、ブランク5 µL注入)
d) LTD4(内因性、ブランク5 µL注入)

⇒ (関連製品)LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター ver.2のご紹介 
 

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