Nexera-e
二次元液体クロマトグラフ
Nexera-eが提供する包括的2D-LC法(Comprehensive 2D-LC法)は,2つの異なる分離系を直交させることにより液体クロマトグラフィーのさらなる可能性を拓きます。
医薬品不純物,タンパク質の酵素消化物,食品抽出物などの天然物,合成ポリマーなどの複雑な試料の分析において,Nexera-eで得られる新たな結果は新しい知見,そして分析対象へのより深い理解をもたらすでしょう
通常の1次元LCでは得られない高分離を実現
1つのピーク内にはいくつの成分が含まれているでしょうか?試料が複雑になるほど,類似した成分が多いほど,1つのピークに複数の成分が含まれやすくなります。単一の分離系では分離できない成分も,互いに異なる2つの系を用いれば分離することが可能となります。

葛根湯抽出物のNexera-eによる分離と通常の1次元LCによる分離の比
例示しているピークのように単一の分離系では重なってしまうような成分も,2つの分離系を用いることで分離することができます。また,1次元LCにおいては74のピークが確認されましたが,Nexera-eを用いることにより,同じ分析時間において200を超えるピークが検出されました。
特長
Comprehensive 2D-LC分析の利点は高分離だけではありません。2次元マップ上では1次元目軸,2次元目軸それぞれが異なった分離条件とすることができるため,各成分の物性とマップ上の位置が相関します。
データ採取で得られたデータは,2D-LC 解析ソフトウェアChromSquareにより2次元の等高線データに変換されます。クロマトグラム上のピークは等高線データ上ではスポットとして認識され,定性・定量解析はこのスポット単位で処理されます。
アプリケーション
包括的2次元クロマトグラフの技術は,食品,香料,環境、化学等の分野で,多くの成分が含まれる試料中の微細な成分の違いを迅速かつ網羅的に解析するために有用な分離技術として近年ニーズが高まっています。
Comprehensive Chromatography 原理
1-Dimensional GC/LCは,通常のGC, GCMS, LC, LCMSを指します。
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