Nexera-e
二次元液体クロマトグラフ
最高クラスの性能を有するNexera X2で構成
Comprehensive 2D-LCを実現するためには,構成する各コンポーネントに最高の性能が要求されます。例えば2次元目分析系には超高速グラジエント分析,つまり高流量かつ超高圧での送液が要求されます。さらに試料間の差異を解析するためには,これらの分析条件における非常に高い保持時間再現性が要求されます。 Nexera-eは最高クラスのNexera X2の各コンポーネントを採用しており,これらの過酷な要求に対し,十分に応える性能を有しています。例えば送液ユニットLC-30ADは3 mL/minという高流量域まで,130 MPaの耐圧で送液できます。同様に耐圧130 MPaの高圧流路切換バルブFCV-32AHと合わせ,2次元目分析系の選択の幅を拡げます。

Nexera-e システム(PDAモデル)

Nexera-eには自社開発の低容量流路切換バルブを採用しています。
Comprehensive 2D-LCは頻繁に流路を切り換えるため,シール摩耗粉が出やすいバルブでは分析中に流路詰まりが発生するなど,分析へ重大な影響を与える可能性が懸念されます。Nexera X2のオートサンプラで培った技術を活かした流路切換バルブFCV-32AHにより,この懸念を排除しました。

超高速分析が基本となるComprehensive 2D-LCでは検出器の高速サンプリングも重要です。
Nexera X2のフォトダイオードアレイ検出器SPD-M30Aは最大200 Hz,トリプル四重極型質量分析計LCMS-8050もUF-MSテクノロジーによる超高速スキャンを実現し,余裕を持ってデータ採取が可能となっています。

番号 | 成分 | 2次元目保持時間再現性 [%RSD] |
1 | Acetanilide | 0.43 |
2 | Methyl paraben | 0.37 |
3 | Acetophenone | 0.66 |
4 | Propyl paraben | 0.43 |
5 | Butyrophenone | 0.42 |
6 | Benzophenone | 0.35 |
7 | Hexanophenone | 0.43 |
標準品分析における各成分の保持時間再現性(n=6)
(1: Acetanilide, 2: Methyl paraben, 3: Acetophenone, 4: Propyl paraben, 5: Butyrophenone, 6: Benzophenone, 7: Hexanophenone)