UF-Amino Station
LC/MS高速アミノ酸分析システム
9分間で38成分のアミノ酸関連物質の一斉分析

従来から用いられているイオン交換-ポストカラム誘導体化HPLC法は,多成分のアミノ酸の一斉分析には適しているものの,分析時間が非常に長いことが課題でした。一方,逆相-プレカラム誘導体化-UV検出法によるアミノ酸分析は,分析時間は大幅に短縮できますが,対象となるアミノ酸成分数に限界があります。 これらの課題を解決したのが,味の素株式会社と共同開発したUF-Amino Stationです。

UF-Amino Stationは,専用の高速高分離カラムと,超高速対応質量分析計LCMS-2020を用いることで,わずか9分間で38成分以上*のアミノ酸・アミノ酸関連物質の一斉分析を実現できます。加えて,誘導体化反応は自動化しているため,煩雑な前処理操作は必要ありません。
夾雑成分の多く含まれる食肉や発酵食品などを対象とした食品分析や,培養液などを対象とした生化学分析の分野で,優れた威力を発揮します。
*主要アミノ酸20成分に加えて,アンセリン,シトルリン,タウリン,GABA(γ-アミノ酪酸)等のアミノ酸関連物質38成分以上
新しいアミノ酸分析の世界を切り開く4つのコンセプト
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特長
高速高分離カラムとLC/MS検出により,わずか9分間で38成分の生体成分アミノ酸の一斉分析が可能となります。 最大96検体を24時間以内で分析することができます。
自動誘導体化による信頼性の向上:試薬添加から加温,注入まで装置におかませ
オートサンプラの前処理機能を利用し,反応試薬と試料を採取,混合します。 混合済み試料を加温反応ユニットに導入し,加熱することにより誘導体化反応を行います。 次に,反応済み試料を試料ループに導入し,注入動作を行います。 加温前処理の自動化により,誘導体化の安定性向上と効率化を実現します。
PTC-プレカラム誘導体化-UV検出法を用いた食肉抽出液の分析では,アミノ酸同士や夾雑成分が目的アミノ酸のピークに重なり,しばしば定量精度が損なわれます。 UF-Amino StationはLC/MSの高選択性を活用し,夾雑成分の多い食肉抽出液や培養液中のアミノ酸も,正確に検出,定量することができます。
アプリケーション
●市販無血清培地中のアミノ酸の分析
●市販茶飲料中アミノ酸の分析例
●市販ビール中アミノ酸の分析例
●ラット血漿中アミノ酸の分析