抗体の糖鎖プロファイル制御に向けた糖転移反応に関連する成分群の多角的解析

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ユーザーベネフィット

-複数の分析法を組合せることで糖転移反応に関連する原料(糖)・補因子(金属イオン)・基質(糖ヌクレオチド)・生成物(糖鎖)の多角的な解析が可能になります。 -目的の糖鎖プロファイルを達成するための培養プロセス条件検討に役立ちます。

はじめに

糖鎖は核酸やタンパク質に並ぶ“第三の生命鎖”とも呼ばれ、細胞機能やバイオ医薬品においてその役割が注目されています。その中でも、抗体に付加するN-型糖鎖が薬効や安全性といった医薬品の品質に影響すると知られています。 例えばコアフコシル化糖鎖の増加は抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性を向上させること、末端ガラクトシル化糖鎖の増加は補体依存性細胞傷害(CDC)活性の向上に寄与することが知られています。 そのため、糖鎖プロファイルは、抗体医薬品開発において重要品質特性(CQA)の一つとして管理され、目的の糖鎖が結合した抗体を安定的に得るため培養プロセス開発が推進されています。 糖鎖プロファイルの制御を目的とした効率的な培養条件探索のためには糖鎖が形成される機序に着目した戦略的な検討が期待されます。そこで、本アプリケーションニュースでは糖転移反応(図1)に着目し、原料(糖)・補因子(金属イオン)・基質(糖ヌクレオチド)といった多成分を分析しました。さらに、糖鎖形成におけるインプットからアウトプットまで多角的に解析した事例をご紹介します。

2024.04.16