LCMS-9030
四重極飛行時間型質量分析計を用いたイチゴ中残留農薬の分析
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ユーザーベネフィット
- LCMS-9030で取得した精密質量と保持時間情報を組み合わせることで、残留農薬を同定することが可能です。 - 本分析法を用いることで、残留農薬の網羅的測定を実現することができます。 - QuEChERS(EN15662)法とSPEEDIAを組み合わせた前処理法により、前処理の迅速・簡便化を図ることができます。
はじめに
急激な人口増加に伴う食料需要の高まりに応えるため、現在世界中で数多くの農薬が使用されています。農薬により食料の安定供給が可能な反面、残留農薬による健康リスクが問題となっています。そのため、各地域・各国では食品中の農薬の最大残留基準値(MRL)を定め厳格に規制しています。 現在、食品中の残留農薬の分析には選択性が高く高感度な定量結果が得られるトリプル四重極質量分析計が広く用いられています。しかし、この手法ではターゲットとして想定しない化合物を検知することができず、一度に測定できる成分数に限りがあるため、スクリーニング用途で使うには網羅性に限界があります。このような背景から、残留農薬分析において高分解能質量分析計を用いたフルスキャン分析による網羅的な測定法に注目が集まっています。 本稿では、四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9030を用いた網羅的測定の事例として、イチゴ中の残留農薬を分析した結果をご紹介します。
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一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。