KRATOS Nova
イメージングX線光電子分光分析装置
イメージングX線光電子分光分析装置
3枚の大型試料プララン自動交換機構により,測定のスループットを極限まで向上させたXPS装置です。最小分析径15µm,イメージ空間分解能3µmの性能を持ち,幅広いユーザニーズに応えます。
KRATOS Novaは,全自動分析機能と最新テクノロジーをパッケージングしたXPS装置です。
ディレイラインディテクター(DLD)システム
ディレイライン技術を応用した次世代の新検出器システムを採用しました。この検出器をスペクトルとイメージ双方の測定に用います。どちらの測定モードにおいても正確なパルスカウンティングが可能となりました。
スペクトルモードでは,100チャンネル同時検出による高感度測定に加え,アナライザーのエネルギーをスキャンせずにナロースペクトルを瞬間的に測定できるスナップショットモード測定が可能となりました。
イメージングモードにおいては,256×256画素によるイメージング分解能3μm以下の高分解能イメージング測定が可能です。
パラレルイメージングと微小部スペクトル
軌道半径165 mmの大型静電半球アナライザーとイメージング専用球面鏡アナライザー(Kratos特許)を組み合わせたハイブリッドアナライザーを採用しています。化学状態分析,深さ方向分析などのスペクトル分析時は,大型の静電半球アナライザーを使用してエネルギー分解能の良いスペクトルを高感度に測定します。マルチポイント微小部測定はインプットレンズ内の光電子ディフレクションシステムを使用し,正確なポイント分析を可能とします。
パラレルイメージ測定時は球面鏡アナライザーを使用します。3μm以下の空間分解能を持つ光電子イメージが,スペクトル測定時と同様のエネルギー分解能で,しかも非常に短時間で得られます。
全自動試料ハンドリング機構
オプティカルエンコーダーを採用したリニアモーションドライブにより,スムーズで正確な試料移動を実現しました。試料台は直径約110 mmの大型試料台を採用し,それを3枚まで予備排気室にストックできます。3枚の試料台は無人運転中であっても全自動で交換することが可能です。
試料ナビゲーションシステム
予備排気室と測定室に配置されたツインCCTVカメラによって試料の光学像を撮影し,測定位置を簡単・正確に設定することができます。
どちらのカメラも試料真上から観察するよう設置されており,インプットレンズの軸と平行な光学像が得られます。よって,測定データと光学像はリンクされ,分析位置がわかりやすくなります。
優れた中和機構による高エネルギー分解能
スノーケルレンズとリフレクターを用いた独自の帯電中和機構を装備し導体・絶縁物を問わず,優れたエネルギー分解能を達成しています。試料組織による帯電の違い,ローカルチャージも完全に補正しますのでスペクトル分析ばかりでなくイメージングでも高いデータの信頼性が保証されています。
※外観および仕様は改良のため,予告なく変更することがあります。
「装置の詳細な情報はこちら(Kratos Analyticalのページ)」
News / Events
-
最新の水道規制の動向と水道分析関連製品のご紹介
会期:2024年10月15日 (火) 川崎 13:00開場,2024年10月29日 (火) 京都 13:00開場
-
リピドミクスで生体機能を理解する
脂質組成変動による生体機能制御とSPM/AFMによるナノカ学特性評価配信日:2024年5月30日(木) 14:00 ~ 15:15
-
LiB Webinar 2024
配信日:2024年3月26日(火) 13:00~15:05
-
セミナー動画「EV用ローターシャフト材料の多角的評価」を公開
セミナー動画「EV用ローターシャフト材料の多角的評価」を公開しました。My SHIMADZU for Analyticalに登録いただくと視聴できます。
-
XPS Webinar
真の表面分析しませんか?配信日:2023年11月7日(火)14:00 ~ 15:00