赤外分光法とラマン分光法の違い

赤外分光法

赤外分光法

試料に赤外光を照射し,試料からの透過光または反射光を測定します。

ラマン分光法

ラマン分光法

試料にレーザー光を照射し,試料からのラマン散乱光を測定します。

赤外分光法とラマン分光法の違い
 
 

互いの相補的な分子情報が取得可能

ポリエステルの赤外スペクトルとラマンスペクトル
(レーザー波長:532 nm)

赤外分光法が有利 ラマン分光法が有利
極性結合
O-H, N-H, C=O, C-O-C
無極性結合
C=C, S-S, C-S

 
 
 
 

赤外分光法

対象成分:プラスチック,食品成分などの有機物,一部の無機物

 

特長

  • スペクトルライブラリが豊富
  • 普及率が高く応用事例も豊富
  • サンプルを損傷することがほとんどない
  • サンプルに合わせて,ATR法(オプション)・透過法・反射法を選択できる

ラマン分光法

対象成分:炭素材料(CNT / DLC / Diamond等),顔料,添加剤等の無機物,一部の有機物

 

特長

  • 炭素材料(カーボンナノチューブ,ダイヤモンド等)の分析に優れている
  • 深さ方向の分析が可能
  • 透明素材(ガラス等)は可視領域のレーザー光を吸収しないので,容器内のサンプルを直接分析できる
  • 空間分解能が高い(微小な箇所が狙える)

 

 

赤外ラマン顕微鏡「AIRsight(エアサイト)」は、赤外分光法とラマン分光法という2つの分析手法を同一の装置で行える顕微鏡システムです。本動画は装置の特長をまとめた概要編です。
00:00 装置構成
01:08 特長1つ目 Same Position
01:49 特長2つ目 Smart Software
02:47 特長3つ目 Single System
03:50 仕様の紹介

 

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