AIRsight™ - アプリケーション
赤外ラマン顕微鏡
異物
医薬品錠剤の表面に付着した異物(模擬試料)の分析事例です。同一箇所の赤外およびラマン測定により定性分析の精度を高め,異物の発生原因を特定することができます。
顔料
顔料を塗布した木材の分析事例です。
微量で測定が可能なため,歴史的価値のある貴重なサンプルの測定に有用です。
マイクロプラスチック
微小なマイクロプラスチックの分析事例です。赤外およびラマン測定により数十μm~数μmまで幅広いサイズのマイクロプラスチックを分析でき,モニタリング調査や研究に活用できます。
炭素材料
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の分析事例です。
ラマン測定により炭素材料の結合や構造を感度良くとらえ,DLC膜の品質管理が行えます。
I(D)/I(G) 結晶構造の乱れ |
FWHM(G) 結晶性・ヤング率・密度 |
log(N(G)/I(G)) 水素濃度 |
|
---|---|---|---|
CH4_center | 0.32 | 182.17 | -0.29 |
CH4_periphery | 0.32 | 181.40 | -0.28 |
C2H2_center | 0.34 | 190.85 | -0.44 |
C2H2_periphery | 0.34 | 190.25 | -0.44 |
DLC膜を成膜したシリコンウェハを2種類(原料ガスにCH4,C2H2を用い成膜)の評価結果
(サンプルの中央付近(Center)と外縁付近(Periphery)の2ヵ所を測定)
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池の負極の分析事例です。
ラマンエリアマッピングは微細な成分分布や物質の構造(結晶性,欠陥など)の分布を可視化でき,研究開発における製品や材料の評価に役立ちます。
※ケミカルイメージにおいて,赤色はその成分が多いこと,青色は少ないことを示します。
結晶多形
カフェイン一水和物と無水カフェインの分析事例です。
ラマンスペクトルから,化学構造が同じ化合物の結晶多形を識別できます。溶けやすさや薬効が異なる物質の結晶形の評価は,医薬品の製造過程における結晶形の制御に役立ちます。
多層フィルム
多層フィルムの分析事例です。
フィルム断面を切削し,赤外およびラマンでエリアマッピングすることにより,各成分の分布を可視化できます。
自動車塗膜
自動車塗膜の分析事例です。断面切削が困難なサンプルの場合,ラマンの深さ分析により成分の深さ方向の分布,表面からの劣化の進行具合などの評価が可能です。