Nexera XS inert - 特長
超高速液体クロマトグラフ
吸着の抑制と検出感度の向上
Nexera XS inertは、タンパク質や核酸等の成分の金属イオンとの相互作用による吸着を抑制し、対象成分の回収率低下を防ぎます。 リン酸化ペプチドなど金属に強い吸着性を示す分子もNexera XS inertで感度良く検出します。
リン酸化ペプチドの分析例
ピーク形状と分離の改善
良好な分析再現性と信頼性を提供
常に安定した分析再現性
吸着由来の種々のトラブルを防ぐため、予めターゲット化合物を含むサンプルを繰り返し注入し、システム全体を不動態化処理してから分析を実施することがあります。しかしながら、この手法は貴重な試料や不動態化に要する時間を無駄にするだけでなく、長時間の連続分析においては不動態化の様相が変化し、安定したデータ採取が困難であるという課題もあります。
Nexera XS inertは事前の不動態化処理を不要とし、連続分析の開始から終了まで、安定して信頼性の高いデータを提供します。
定量性能の向上
ターゲット化合物の吸着は、特に低濃度領域で顕在化しやすく、検量線の直線性や検出下限、定量下限が悪化します。また、吸着に よるキャリーオーバーを引き起こします。Nexera XS inert は、金属との相互作用による吸着を低減させることで、ダイナミックレンジの 拡大や低濃度領域での定量精度の向上を実現します。
キャリーオーバーは、吸着などによりシステムやカラムに試料が残留する現象で、次分析に影響を及ぼします。特に微量定量においては分析結果への悪影響が大きいためできるだけ抑える事が望まれます。Nexera XS inertを用いることで、システムへの金属吸着が抑制され、キャリーオーバーは大幅に改善します。
オリゴ核酸のキャリーオーバー評価