Nexera XS inert - 構成例

超高速液体クロマトグラフ

システム構成

Nexera XS inertは、Nexeraシリーズの卓越した特長を継承しながら、吸着や高濃度移動相による腐食のリスクを排除したシステムです。Nexeraシリーズの拡張性や優れた基本性能と組み合わせ、様々な用途にご使用いただけます。

システム構成
システムコントローラ
検出器送液ユニット
送液ユニット
オートサンプラ
プレートチェンジャー
オンラインphモニター
 

金属吸着抑制と耐圧105 MPaを両立

Nexera XS inert は金属吸着によるクロマトグラムへの様々なトラブルを抑制するため、試料通過流路にPEEKを採用しています。PEEK 樹脂は一般的に高圧条件での使用は困難ですが、Nexera XS inert に使用されているPEEKライニング配管(独自開発)は最大105 MPa の耐圧を有します*。また、フェルールを排除した独自の配管端面シール構造により、デッドボリュームのない配管接続を実現します。加えて独自のラチェット式フィッティング設計により、高耐圧にもかかわらず手締めでのカラム接続が可能です。

金属吸着抑制と耐圧105 MPaを両立
 

耐腐食性と幅広いpH耐性に優れたシステム

Nexera XS inert は耐腐食性にも優れたシステムです。試料接液部にはPEEK やセラミックを使用しつつ、送液ポンプやミキサー等、試料注入部より上流の移動相接液部には耐腐食性の金属を採用し、タンパク質分析等で使用される高濃度のハロゲン塩を含む移動相に対する耐性を有しています。さらに優れたpH 耐性により、オリゴ核酸分析など高pH 移動相*を用いる場合でも、長期間安定したデータ取得が可能です。

高濃度のハロゲン塩含有移動相を用いたmAbの凝集体の分析例

高濃度のハロゲン塩含有移動相を用いたmAbの凝集体の分析例