LC/MS/MS MRMライブラリトリグリセリド
LabSolutions™ LCMS用

- Question
血漿中のさまざまなトリグリセリドのプロファイリングを実施したいのですが、適切な測定プラットフォームはありませんか? - Solution
LCMS-8060NXとLC/MS/MS MRMライブラリ トリグリセリドをご利用ください。
血漿中のトリグリセリド(TG)のプロファイリングを目的としたMRMライブラリで、炭素数C14~C22、不飽和度0~6の脂肪酸組み合わせが分析対象として考慮されています。
このうち、実際にヒト血漿を試料として検出された47種類のトリグリセリドを対象として、推定される脂肪酸組み合わせを反映した195個のMRMトランジションを用意しました。195個のMRMトランジションで検出されるさまざまなトリグリセリドを試料間で比較することにより、試料中に含まれるトリグリセリドの種類や相対比をプロファイリングすることができます。
対象となるトリグリセリドの化合物パネル(収載されるMRMトランジション対象となる化合物)の一例を下表に示します。本MRMライブラリでは、脂肪酸のニュートラルロスによる分子イオンをプロダクトイオンとして設定することで、47種類のトリグリセリドのさまざまな脂肪酸組成を推定することが可能となります。

ヒト血漿中トリグリセリド47種類を対象にLCMS-8060NXによる一斉分析の結果得られたMRMクロマトグラムを示します(上段)。このうち代表的なトリグリセリド3種類に対する複数の脂肪酸組み合わせによるMRMクロマトグラムを下段に示します。例えばTG 50:2ではTG16:0_34:2に相当するダブレットピーク、TG 16:1_34:1, TG 18:1_32:1, TG 18:2_32:0に相当するシングルピークが確認されます。これらの定性情報を組み合わせることで、確認されたTG 50:2には、TG 16:0_16:1_18:1, TG 16:0_16:0_18:2が含まれることが推定されます。
このように、本MRMライブラリによるトリグリセリドの分析を行うことで、さまざまなトリグリセリドの定性情報を含んだプロファイリングが可能となります。
注意事項
- LabSolutions LCMS はVer. 5.109以降、LabSolutions Insight はVer. 3.8SP1以降が必要です。
- 本製品は研究用です。臨床診断用途で使用することはできません。
LabSolutions およびLCMS は,株式会社島津製作所またはその関係会社の日本およびその他の国における商標です。
News / Events
-
日本農芸化学会2025年度札幌大会
島津製作所は、日本農芸化学会でポスター発表と企業展示を行います!本学会は2024年に創立100周年を迎えた、化学と生物の基礎から応用まで幅広く研究する大学や企業、行政などに所属する研究者、技術者、学生等が集まる国内最大規模の学会です。
-
JASIS関西 2025
会期:2025年1月29日 (水) 〜 31日 (金),大阪
-
島津150周年記念キャンペーン
150年の感謝の気持ちを込めて、「島津150周年記念キャンペーン」を実施いたします。島津の幅広いラインナップの中からイチオシ製品を特別価格でご⽤意いたしました。ぜひ本キャンペーンをご活用下さい。
-
半導体業界必見!
超純水のTOC値管理から排水中PFASのLCMS分析まで!配信日:2024年12月10日 (火) 14:00 ~ 15:00
-
Shimadzu Biopharma Webinar
Day7|核酸医薬品の精製と純度評価配信日:2024年12月03日 (火) 14:00 ~ 15:50
-
第21回糖鎖科学コンソーシアムシンポジウム
島津製作所は第21回糖鎖科学コンソーシアムシンポジウムでランチョンセミナーを行います。