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LC/MS/MSメソッドパッケージ グリコサミノグリカン

ムコ多糖症の原因となるグリコサミノグリカンを対象とした前処理プロトコルと分析メソッドを提供します

ライソゾーム病とは、細胞内のライソゾームにおける様々な酵素の欠損や活性低下により発症する先天代謝異常症の総称です。ムコ多糖症は、そのライソゾーム病のひとつで、ムコ多糖(グリコサミノグリカン:GAG)の代謝に関わる酵素群に異常が起こり、GAGが骨や関節・脳・心臓・肺などに蓄積して様々な症状や障害が現れる疾患です。ムコ多糖症の診断や治療については、GAGを評価することが有用として研究が進められています。GAGはこれを酵素分解し、生成する硫酸化二糖を測定することで定量が可能であり、島根大学医学部附属病院・検査部 小林弘典講師らの研究グループでは、LC/MSによる硫酸化二糖の検出法を用いた研究が進められています。

LC/MS/MSメソッドパッケージ「グリコサミノグリカン」には、ムコ多糖症に関連する6種類のグリコサミノグリカン由来の硫酸化二糖および補正物質について、分離条件やMSパラメータが最適化されたLC/MS/MS用の分析メソッドが含まれています。また、ろ紙血を対象にした酵素処理を含む前処理例を記載しています。本製品を用いることにより、前処理や分析法の検討を行うことなく、グリコサミノグリカンを分析することができます。

グリコサミノグリカンと硫酸化二糖

分析対象となる硫酸化二糖の構造例

分析対象となる硫酸化二糖の構造例

注意事項
LabSolutions LCMSはVer. 5.113以降が必要です。
本メソッドパッケージは研究用です。臨床診断用途で使用することはできません。
LabSolutions、LCMSおよびLabSolutions Insightは、株式会社島津製作所またはその関係会社の日本およびその他の国における商標です。

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