LC/MS/MS メソッドパッケージ DLアミノ酸
LabSolutions™ LCMS用
![バイオエタノール生産で注目される出芽酵母に由来する酵素の解析をサポート](/sites/an.shimadzu.co.jp/files/ckeditor/lcms/aminoacid/aminoacid_top.jpg)
- Question
アミノ酸のD体とL体を分析したいのですが,適切な測定プラットフォームはありませんか? - Solution
DLアミノ酸メソッドパッケージをご利用ください。
タンパク質を構成する20種のアミノ酸は,グリシンを除いて光学異性体の L体と D体が存在します。キラル固定相を有する CROWNPAK CR-I(+)と CR-I(-) を用いることで,アミノ酸の L体と D体を分離分析することが可能です。CR-I (+)では D体 → L体の順序で溶出し,CR-I (-)では溶出順序が逆転します。
※ CROWNPAK CR-I (+)/(-) は,株式会社ダイセルの製品です。
わずか10 分で,キラルアミノ酸の一斉分析が可能です
従来のキラルアミノ酸分析では,アミノ酸の誘導体化や長時間分析が必要とされていました。本メソッドパッケージでは誘導体化を必要とせず,短時間で高感度に分析できるため,分析業務を効率よく進めることが可能です。
![](/sites/an.shimadzu.co.jp/files/ckeditor/lcms/aminoacid/aminoacid01.gif)
2 種類のカラムを使用することで,すべてのDLアミノ酸の定量が可能です
Glutamineと Lysine,Isoleucine とallo-Isoleucine,Threonine とallo-Threonine は,物理化学的性質が極めて類似しているため,トリプル四重極型質量分析計ではほぼ同一の MRMトランジションとなり,共溶出すると分離できない可能性があります。
CR-I(+)では同一保持時間で共溶出しても,CR-I(-) に切り替えることで分離を確認することが可能です。
D/L-Isoleucine, D/L-allo-Isoleucine, D/L-Leucine の分析例 |
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D/L-Threonine, D/L-allo-Threonine の分析例 |
登録アミノ酸一覧
D/L-Alanine D/L-Arginine D/L-Asparagine D/L-Aspartic acid |
D/L-Cysteine D/L-Glutamine D/L-Glutamic acid Glycine |
D/L-Histidine D/L-Isoleucine D/L-allo-Isoleucine D/L-Leucine |
D/L-Lysine D/L-Methionine D/L-Phenylalanine DL-Proline |
D/L-Serine D/L-Threonine D/L-allo-Threonine D/L-Tryptophan |
D/L-Tyrosine D/L-Valine |
注意事項
1. DL-Proline は第二級アミンのため本分析条件では分離できません。
2. LabSolutions LCMS は,ver.5.86 以降が必要です。
参考文献:Nakano,Y., Konya,Y., Taniguchi,M., Fukusaki,E.,Journal of Bioscience and Bioengineering, 123, 134-138 (2016)
※ 本メソッドパッケージの分析法は、大阪大学工学研究科福﨑研究室で開発されました。
本製品は、医薬品医療機器法に基づく医療機器として承認・認証等を受けておりません。
治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。
![](/sites/an.shimadzu.co.jp/files/ckeditor/lcms/c6nq2v000001yqih-img/c6nq2v000003ux4h.png)
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