TG-FTIRシステム

TG-FTIRでは温度変化に伴う試料の蒸発,分解などの質量変化をTG側で定量的に測定し,それに伴って発生するガスのスペクトルをFTIR側で測定することにより,定性分析も同時に行うことができます。におい成分の定性,微量添加剤の分析,組成分析,未反応物質の分析,熱分解機構の解析等への応用が可能です。
システムの特長と仕様
- 1台の温度コントローラでガス取り出し口,保温パイプ,ガスセルの3ヶ所を独立して温調できます。(最高250 ℃)
- 雰囲気ガスとして,He,N2,Ar,Air等をフローすることが可能です。ガス流量最大100 ml/min
- TG温度範囲:室温~800 ℃
原理
試料加熱によってTGから発生したガスは,保温パイプを通じてFTIR試料室に設置したガスセルへ導入され,スペクトルが測定されます。ガスセルを通過する試料は,赤外吸収の変化に応じてFTIR側でIRクロマトグラムとしてモニターされます。測定が終了した後に,時間(温度)毎のスペクトルを取り出して定性を行なうことが可能となります。
News / Events
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JASIS関西 2025
会期:2025年1月29日 (水) 〜 31日 (金),大阪
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次世代モビリティWebinar
~軽量化とコストダウンを実現する新技術のベンチマーク~配信日:2025年1月21日 (火) 14:00 ~ 15:35
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島津150周年記念キャンペーン
150年の感謝の気持ちを込めて、「島津150周年記念キャンペーン」を実施いたします。島津の幅広いラインナップの中からイチオシ製品を特別価格でご⽤意いたしました。ぜひ本キャンペーンをご活用下さい。
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電子冷却MCT検出器(TEC MCT)を発売
赤外顕微鏡 AIMsight/ 赤外ラマン顕微鏡 AIRsightに電子冷却MCT検出器(TEC MCT)を搭載することにより、液体窒素を使わずに微小物の赤外顕微鏡測定が可能になります。
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FTIR技術情報誌 FTIR TALK LETTER Vol.43を発行しました
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