SMPRに基づくPFAS分析法の開発

島津は、AOAC Internationalの分析法公募に対応するため、11種類の試料マトリクスすべてを対象に、30種類のPFAS化合物を測定できるLC-MS/MS分析法を開発しました。柔軟な前処理ワークフローにより、分析にかかる手間やコストの低減に貢献します。
 

  • 分析フロー
  • 食品中PFAS分析へのニーズの高まりを受け、AOAC InternationalはSMPR 2023.003において必要とされる分析法の要件を示し、分析法の公募を行いました。当社はこの公募に応募し、30種類のPFASと11の食品分類に対応する分析法を開発しました。本法は現在、First Action法として採用されており、今後はOfficial Methods of Analysis(OMA)への収載および幅広い用途での活用が期待されます。

    本法では、できるだけ共通化した前処理フローを採用し、必要に応じてQuEChERS抽出、SPEクリーンアップ、濃縮を行います。また、不要な工程は省略する設計とすることで、分析の信頼性を確保しながら作業負担やコストの低減にもつなげています。今後も、食品接触材料におけるPFAS試験ではAOACと、その他の消費者向け製品ではASTMと連携しながら、PFAS分析のさらなる発展に貢献していきます。

査読付き論文のご紹介:食品中PFAS分析の効率化

当社の新しいPFAS分析アプローチを詳しくご紹介します。本論文はJournal of AOAC INTERNATIONAL に掲載され、最も読まれている論文Most Read)として現在注目を集めています。複雑な前処理を最小限に抑えながら、高精度なPFASスクリーニングをどのように実現したかをまとめています。ぜひご覧いただき、バリデーションデータとともに、本手法が業界で注目されている理由をご確認ください。
 

試料分類ごとのアプリケーション紹介

AOACの分析法公募に対応するため、11の食品分類すべてに対応できる分析法を開発しました。本シリーズでは、SMPRに基づく各食品分類ごとにアプリケーションを紹介しています。詳細な前処理方法やバリデーション結果をご覧いただけます。いずれも、分析には超高速液体クロマトグラフNexeraシリーズおよびトリプル四重極質量分析計 LCMS-8060NXを使用しています。