Smart Metabolites Database

「Smart Metabolites Database」は,代謝物測定を支援するGC/MS,GC-MS/MS用のデータベースソフトウェアです。旧版のGC/MS代謝成分データベース Ver.2から,さらに血液・尿・細胞等のバイオロジカルサンプルに含まれる代謝物の登録数を増強しました。特にGC-MS/MSの登録成分を大幅に増加し,475成分のMRMによる代謝物一斉分析が可能です。

 

特長

“バイオロジカルサンプル”に含まれる代謝物の登録数を増強
血液,尿,細胞等のバイオロジカルサンプルに含まれる代謝物を中心に登録したGC/MS,GC-MS/MS用データベースです。より多くの代謝物を正確に同定できます。また主要な22種の代謝物の安定同位体情報も登録しており,内部標準として使用できます。

微量成分検出を可能にするMRMによる475成分の同時測定
本データベースは,GC-MS/MSに対応した世界最大の代謝物データベースです。GCMS-TQシリーズで測定することにより,高感度, 高分離なMRM分析が可能です。メタボロミクスで取扱うサンプルには,多くの代謝物や多様なマトリックスが含まれているため,それらの成分が重なり測定が難しい化合物があります。質量分離を2回行うMRM測定は,上記の影響を排除できるため,従来のスキャン,SIMでは検出できない成分を検出できます。さらに,より正確な定量情報を取得可能です。

“Ready to Use Method” をご提供します
GC条件や各化合物に対する最適なスキャン及びMRMの測定パラメータがメソッドに予め登録されています。また,保持時間を予測計算するための保持指標も登録されており,代謝物の標準試料がなくても分析を開始できます。

“SmartMRM®”によるデータベースからの自動メソッド作成
データベースに登録されている化合物から測定したい化合物を選択するだけで,「スキャン」,「SIM」,「MRM」及びそれらの複合モードの測定メソッドとデータ解析メソッドを自動的に作成できます。

用途

  1. 血液,細胞や尿中のメタボローム解析
  2. 先天性代謝異常症やがん等の疾患メタボロミクス研究
  3. 植物のメタボロミクス研究
  4. 食品中に含まれる脂肪酸・有機酸・アミノ酸の測定

機能

スキャンメソッドを用いた測定

スキャンメソッドには測定対象化合物のマススペクトル情報が登録されていますので,容易に化合物同定を行うことができます。また,ライブラリに登録された保持指標とマススペクトルを用いた類似度検索も可能です。

スキャンモードを用いた細胞分析例

MRMモードを用いた微量成分測定

MS分離能に優れたMRMは微量成分を正確に定量するのに非常に有効な手法です。

MRMモードによる血漿分析例

MSによる分離を2回行うことにより,妨害成分の影響を除去し,正確な定量を行うことができます。さらに,スキャン,SIMに比べ化合物の同定が容易になります。

データベース構成

データベースには,登録化合物に適した分析条件とデータ解析パラメーターが設定されたメソッドファイルと保持指標,CAS番号,構造式等を含むマススペクトルライブラリ(スキャン)が含まれます。分析条件や解析パラメーター等の煩雑な作業することなく,代謝物の測定を始めることができます。

データベース登録化合物

登録化合物 誘導体化法 測定法 スペクトル登録数
有機酸・脂肪酸・アミノ酸・糖類他 トリメチルシリル誘導体化 スキャン 568
MRM 475
脂肪酸 メチルエステル誘導体化 スキャン 50
MRM 50
アミノ酸 EZ:faastTM スキャン 33

* EZ:faastTMはphenomenex社の製品です。島津GLCで販売しております。⇒詳細はこちら

* 脂肪酸メチルエステル化のメソッドファイル,ライブラリについては,電子イオン化(EI)に加え化学イオン化(CI)が含まれます。

* 本データベースは,島根大学医学部,神戸大学医学部,京都大学物質-細胞統合システム拠点のご指導により得られたものです。

* 本データベースの一部は,独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「ヒト幹細胞産業応用促進基盤技術開発/ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術の開発」に係る業務の結果得られたものです。

* 本データベースの一部は,科学技術振興機構(JST)の先端計測分析技術・機器開発プログラム「超早期大腸がんスクリーニング診断システムの実用化」に係る業務の結果得られたものです。

 
 

対象モデル

 GCMS-TQシリーズ,GCMS-QP2020シリーズ,GCMS-QP2010シリーズ GCMSsolution Ver.4.2 以上。
 Smart MRM®は,GCMS-TQシリーズ,GCMS-QP2010 UltraおよびSEで使用可能。
 Smart MRM®の使用には,Microsoft Excel2010(32bit版),Excel 2013(32bit版)が必要。

 

注意事項

  1. 本メソッドパッケージは研究用です。臨床診断用途で使用することはできません。
  2. データベースに含まれる情報の正確性や,その使用の結果得られる情報の有用性については何らの保証もされないことをあらかじめご了承ください。
  3. 本システムで得られる定性及び定量情報は,確認のために必ず標準試料を用いた試験を実施してください。
  4. 本データベースを用いて登録物質を確実に同定するためには,製品に含まれるメソッドテンプレートファイルの装置条件にて測定してください。

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