リチウムイオン二次電池内部ガス分析システム

1台で水素を含む無機ガス,
低級炭化水素ガスを分析できます

リチウムイオン二次電池の劣化評価として,電池内部に発生したガスの組成や量などをガスクロマトグラフを使って調べますが,従来の分析手法では,低濃度の炭化水素の検出には水素炎イオン化検出器(FID),無機ガスの分析には熱伝導度検出器(TCD)を用いており,複数の検出器(装置)が必要でした。
高感度ガスクロマトグラフシステムを用いた,島津のリチウムイオン二次電池内部ガス分析システムは, 適切な分離カラムを選択することにより,1台の装置のみで無機ガス,低級炭化水素の一斉分析が可能です。従来は必要であった複数装置のパラメータ設定が不要となり,作業時間を大幅に削減できます。

リチウムイオン二次電池内部ガスの一斉分析例

リチウムイオン二次電池内部ガス分析システムを用いて,無機ガス成分(H2,O2,N2,CO,CO2)と低級炭化水素成分(CH4,C2H4,C2H6,C3H6,C3H8)の一斉分析を行いました。

グラフ
 
*サンプル注入はガスタイトシリンジによるオフライン注入
*サンプリング時に若干の空気が混入する可能性があります

 

構成例

ガスタイトシリンジによるオフライン注入を想定した構成例です。

製品名 個数 P/N
島津ガスクロマトグラフ Nexis GC-2030 N 一式 S221-77005-41
検出器 BID-2030 一式 S221-77700-41
SPL-2030 一式 S221-77100-41
カラム MICROPACKED ST 一式 MP-01 (SHIMADZU GLC)
ガスタイトシリンジ MS-GAN025 一式 S670-12504-28
シリンジ用 互換針(横穴針 5本入り) 一式 XX-MSE (SHIMADZU GLC)
PVDFサンプリングバッグ(50mL,100mL) 一式 SHIMADZU GLCで注文対応

 

→ Nexis GC-2030についての詳細はこちら  

関連データ

リチウムイオン電池の劣化評価として,内部ガスの組成変化や,発生ガス量を調べた分析例をご紹介します。

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