電動化

electrification

世界各国が自動車の環境規制を強化して電動化を促しており、完成車メーカーにとって電動化への戦略転換が喫緊の課題となっています。電動化には電池、モーター、ギヤボックス、インバータ等をはじめとして従来の自動車では駆動源として用いなかった機構部品について、新たに開発が必要とされています。

モーター

自動車の駆動用モーターは小型・高効率・軽量・静粛性が求められます。求められる性能を実現するため,磁石材料の改良,巻線形状の工夫,モーターの構造の変更など,多岐に渡る開発が実施されます。モーター開発においてはモーターを構成する材料の試験・分析やモーター構造の観察・計測などが求められています。モーター開発において主要部品ごとで実施される評価項目を紹介します。評価項目名をクリックすると評価設備の紹介ページが閲覧できます。

ステータ:コイル

ステータ:溶接部

モータコア

軸受け

磁石

ASSY

材料

異物分析

ギヤボックス

ギヤボックスは電動化に伴い軽量、コンパクト、高効率化が求められます。要求性能の変化に伴い、新材料や新加工技術の採用を含めた新たな要素技術開発が求められます。ギヤボックスの開発・製造においてはギヤボックスを構成する材料の試験・分析、加工による性能向上の評価、長期使用時の劣化・耐久・寿命評価などが求められています。
ギヤボックスの開発から生産に至る過程において、業務ごとで実施される評価項目を紹介します。評価項目名をクリックすると評価設備の紹介ページが閲覧できます。

シミュレーションに使用するベースデータ取得

プロセス分析:熱処理

プロセス分析:切削加工

プロセス分析:異物分析

プロセス分析:鋳物・ダイキャスト

試作品評価

破壊時の詳細分析

インバータ

e-axleのコンパクト化が求められる中で、インバータはトランスミッションやモーターへの直接実装化、素子の高密度化による部品点数の削減などの開発が進められています。開発過程では放熱対策や衝撃・振動対策が重要であり、ECUの内部非破壊観察や接合部の疲労耐久試験などが求められており、ここではインバータ開発において主要部品ごとで実施される評価項目を紹介します。評価項目名をクリックすると評価設備の紹介ページが閲覧できます。

素子

基板

材料

潤滑油

潤滑油による駆動部の摺動低減は燃費向上と駆動部品の長寿命化にとって重要な要素です。潤滑油の開発においては劣化評価や潤滑油膜形成過程の観察などが求められます。

アプリケーション

LiB(リチウムイオン電池)

リチウムイオン二次電池は高電圧で高エネルギー密度な設計が可能であることから、携帯電話やラップトップコンピュータなどの民生用電子機器に広く使用されています。環境負荷低減と燃費向上に対する消費者の関心の高まりから、ハイブリッド自動車(高電圧)や電気自動車(EV)に使われる電池開発が進められており、出力、効率および性能の向上につながると期待されています。電池の部品性能は、部品に用いられる材料特性により大きく影響を受けるため、材料特性については組成、構造、表面特性、強度、耐久性、硬度等の様々な視点で評価が実施されています。また、電池の安全性評価のために電池の非破壊内部観察、電池の圧壊、突き刺し試験/衝撃試験なども実施されています。

アプリケーション

関連情報

FC(燃料電池)

燃料電池は、水素燃料の電気化学反応で得られたエネルギーを直接電気エネルギーに変換しています。燃料電池は高効率で水しか排出されないことから、エネルギー問題と環境問題の解決に大きな関心が寄せられています。しかし、普及には性能、耐久性の向上ならびにコスト低減が求められており、燃料電池の物性測定、構造解析、形態観察、各種強度試験など、燃料電池の多面的な評価が求められます。

アプリケーション

関連情報