高度再生処理によるリサイクルプラスチックの物性変化と それに影響を与える微細構造変化の多角的評価(その2) -疑似劣化ポリプロピレンへの適用例-

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ユーザーベネフィット

- 汎用的な装置での多角的測定により成形時のプラスチック内の微細な物理構造の変化を評価することが可能です。 -プラスチックの物性と物性に影響を及ぼす要因の把握が可能です。

はじめに

既発行アプリケーションニュース「高度再生処理によるリサイクルプラスチックの物性変化とそれに影響を与える微細構造変化の多角的評価(その1)」において、リサイクルポリエチレン(PE)を高度再生処理することにより微細な物理構造が制御され、その結果、破断伸び、衝撃特性が向上することが分かりました。そして、弾性率、押込み硬さ、結晶化開始温度、ミクロン領域での配向性や構造情報などを組み合わせた多角的な評価は、微視的な物理構造の変化を捉える有効な手段であることが分かりました(特許出願中)。ここでは、対象を疑似劣化ポリプロピレン(PP)とし、同様の多角的な評価を行い物性と微細構造の変化について解析を行いました。

2025.03.04