LC-ICP-MSによる魚介類中の水銀形態別分析とオートサンプラーの自動希釈機能の紹介

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ユーザーベネフィット

-LC-ICP-MSにより水銀を形態別に分離でき、魚介類中のメチル水銀および総水銀を正確に分析できます。 -水銀形態別分析用のメソッドパッケージを用いることにより、分析条件などの新規検討および登録は不要です。 -オートサンプラーの自動希釈機能により検量線試料を自動調製でき、手間が省けます。

はじめに

水銀は食物連鎖を通じて蓄積されやすく、魚介類等の一部の食品には高濃度の水銀が含まれることがあります。また、水銀の中でもメチル水銀は最も毒性が高い化学形態として知られています。そのため、食品における水銀の毒性評価には、総水銀としての分析だけでなく、水銀の形態別分析が必要です。HPLCとICP-MSを組み合わせたLC-ICP-MS法は水銀を形態別に分離し、高感度に分析することができます。 本アプリケーションでは、ICPMS-2040/2050にNexeraXS inertを接続したLC-ICP-MSシステムで、魚介類中の水銀の形態別分析を行い、メチル水銀と総水銀の濃度を測定しました。また、上記の分析において、NexeraXS inertのオートサンプラーによる自動希釈機能の真度と併行精度の評価を行いました。

2025.03.04

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