HS-GC-FIDを用いたPET中のアセトアルデヒド、リモネンの分析（キャリアガス：N2）

ユーザーベネフィット

- ヘッドスペースサンプラ(HS)を用いることで、樹脂を溶媒に溶解することなく、樹脂からの溶出ガスを容易に測定できます。 - BrevisGC-2050を使用することで、省スペースでクラス最高レベルの分析を行うことができます。 - ヘリウムに比べ、安価で入手しやすい窒素をキャリアガスに用いることで、分析コストを抑えることができます。

はじめに

PETボトルは内容物が漏れることなく、軽量で、とても便利な容器であるため、常に我々の手の届くところにあります。その便利さ故、世界中で利用されており、他のプラスチック同様、そのゴミが世界的なマイクロプラスチック問題の原因のひとつとなっています。 これらの問題を解決すべく、ごみ減量の一つの対策として、PETボトルをリユースすることがリサイクル業者で検討されています。飲み物の容器としてリユースするときに、PETに残存している『におい』が問題となるため、その原因物質を定量し、管理することにより、リサイクルPETのリユースに貢献することができます。 今回は、ガスクロマトグラフ-FID検出器（GC-FID)を用いて、水飲料と柑橘系飲料に残留しやすいアセトアルデヒドとリモネンを定量しましたので、その分析例ご紹介します。

2024.11.26